夢幻鉄道 15 左から3番目の星

現実世界で、自分と似た境遇の人が、探しても見つからない。この不安と恐怖を共感してくれる、前例の存在とつながりたい、と発狂しそうなくらいの想いを抱えていた。

震えと涙がとまらないんだ。助けて。。。

もうつくづく疲れた。起きていたら、また、あいつ"希死念慮"がやってきそうだと感じだ。それで服薬して眠ることにした。

~ある日だれかの夢の中に入る。それが夢幻鉄道の物語となる~

迷い込んだそこは高校の教室のようだった。

見たことも無い男子生徒が陽気に話しかけてくる

『オレオレ、おれ3番目の星だよ。ほら、お腹に切り傷あるでしょ?』

✩星というのは、DVサバイバーのことを差す。

男性から女性へだけじゃなく、、、最近は男から男、女から女、女から男へのDVが増えているというのは知ってはいたが、そうか、きっと、3番目の星というのは、そのどれかの事を言ってるんだな。

すると次は、担任の先生が私に耳打ちしてくれた。濱崎が君のことを心配していたぞ。

濱崎くんとは、綺麗な顔立ちの男の子だけど、大変寡黙な同級生だった。だから、話したことも1度か2度か。なんで?と言いかけて、、、

ああ、濱崎くんも、何番目かの星さんなんだと、濱崎くんの綺麗な横顔を見て分かってしまった。

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そこで目が覚めた。

星さん同士は、例え多くを語らなくとも、分かってしまうんだ。とても慎重に人を観察するようになってしまうから。ちょっとした目線の動き、仕草から、あの子は今渦中にいる、あの子は過去そのような経験がある、と感応してしまうんだな。

私は、ちっとも孤独じゃなかった。

言葉に表さないだけで、同じ境遇で生き抜いてきた人は、男女関係なく存在するんだ。

まさか、夢で繋がれるとは思ってなかったから。

現実でもし会えたら、逃げずに、手を握るよ。心を寄せてくれてありがとう。

もう、震えてないよ。感謝の嬉し涙がとまらないだけ。ありがとう。暴力を生き抜いて、そこに存在してくれて。私の未来を見せてくれて。前例になってくれて。ありがとう💙💚💛💜❤💗💖


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