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繋がり

先日、ウボンで働いている日本人の方に食事に誘っていただいた。
食事にはいつも仲良くしてくれるウボン在住の方と、ゲストとしてタイを旅行中の親子が来ていた。前日にその親子と偶然遭遇し、食事をすることになったそうだ。まさに一期一会。

しかも息子さんはなんと現役のサッカー選手で、体育会サッカー部に所属している大学2年生であった。夏のオフ期間を利用して、サッカーが好きな父親とタイでサッカーを観たり、マラソン大会に参加しながら旅をしているという。

いつもながらサッカーが繋げてくれると、初対面でもすぐに仲良くなることができる。サッカーの偉大なところはこういうところだとつくづく思う。

大学サッカーのこと、これからの進路のこと、夢や目標のことまでたくさんの話をしてくれた。
思い描いた自分とのギャップに苦しんだり、周りがすごく気になったり、将来の不安とか含めてたくさんの壁が次から次へとやってきたり。
僕も当時は同じ気持ちだったからなんだか共感できることがたくさんあった。

楽しい時間はいつもあっという間に過ぎる。家に帰り、この日は珍しく昔の事を思い出して少し眠れなかった。

自分が大学2年の時。
体育会サッカー部のセカンドチームでプレーしていた。
どうやったら試合に出られるか、トップチームに上がれるか、試合で活躍できるか、プロになれるか。そんな事を毎日考えていたと思う。

トップチームに怪我人が出て呼ばれることはあったけれどチャンスを掴むことはできなかったし、すぐには結果に結びつくものがない中でもがいていた、そんな日々だったと記憶している。

苦しんだり、もがいたり、考えこんだり、自分と向き合ったり、なにクソと思ってがむしゃらに走ったり。

いまでも心が折れそうになることや、苦しいことはたくさんある。思い通りにいかないことの方が多い人生だ。
でもそんな時に自分を奮い立たせてくれているのは、悔しさからがむしゃらに走った日々だったり、もがき苦しみながら積み重ねていた日々だったりするものだなと振り返ってみてそう感じる。

苦しい事に耐えろという事ではない。自分でコントロールできる事をやりきることが大切なんだと僕は思う。
結果を得るために、その過程で目標に向かって、目的を持って、一種の美意識みたいなものを持って、いまを積み重ねていくことがいつか自分を助ける何かとして返ってくるのだと思っているから。

きっとあの時どこかで腐ったり、人のせいにして投げ出したりしていたらいまの自分はない。

思い描いた未来ではないことは多くあるけれど、振り返った先で“あの日々があったからこそ”と言えるように今日も1つずつ積み上げていきたいと改めて感じた。

大学2年生。僕は海外にもほぼ行ったことはなかったし、タイの事も詳しくは知らなかった。けど、ウボンで出会った彼は既に自分の五感でタイを感じ、現地のサッカーに触れ、イベントに参加している。こういうことが大事だなと改めて自分にも言い聞かせた。

自分の足で歩いて、目でみて、肌で感じること。自分で考えて決断して、責任を背負ってやること。それがあれば一時の失敗も成功もきっと自分の経験になって、繋がっていくのだろう。

今回も素晴らしい一期一会に巡り会えた。なんだか昔の自分と話しているような不思議な感情にもなったけど、自分自身を見つめ直す良い機会になったし、たくさんの刺激を受けて、まだまだ負けていられないなと僕自身も燃えてきた。

素晴らしい縁に感謝!

It’s up to you !

ではまた。

Renshi

サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。