Renshi (山口廉史) 🇮🇩

プロサッカー選手。海外生活10年目。 法政大学を卒業後、シンガポール-ラオス-タイ-イ…

Renshi (山口廉史) 🇮🇩

プロサッカー選手。海外生活10年目。 法政大学を卒業後、シンガポール-ラオス-タイ-インドネシアでプレー。プロサッカー選手生活の中で感じたことや海外生活の中で感じたことを発信中。

最近の記事

縁ある場所にいく

3月便り。 インドネシアでの3シーズン目が終わり、改めてこんなにも長くこの国でプレーできたことは、良いサプライズだったなと思っています。 外国人枠の争いはどの国でもシビアなもので、結果が出なければ半年でクビは当たり前。単年契約の終わりに契約更新を掴んだり、移籍やステップアップしていくというのは外から見るより遥かに難易度の高いことだなと、実際にプロとして10年目の年を迎えて感じているところです。 プロの世界である以上、結果が全てだし、ビジネス的な側面も当然あるだろうけど、自

    • “Keluar dari Zona Aman”

      「 keluar dari zona aman 」 インドネシア語で「セーフティーゾーンから出ろ」という意味の言葉。 監督が何度もこの言葉をミーティングで口にした今シーズンのインドネシア2部での挑戦。 勝てばファイナル4進出が決まる昇格リーグ最終節。 先制し、リードを奪うも、後半残り10分を耐えきれず、同点に追いつかれての引き分け。 この結果によりファイナル4へと進むことができず、今シーズンの挑戦は終わりを迎えました。 1部昇格へは力一歩及ばずも、持てる力を出し尽くした

      • 魅力

        新年明けましておめでとうございます。 インドネシアより1月便りです。 1月6日から始まった昇格リーグは、中4日の日程で現在5試合を終えました。2勝1分2敗の2位。 各組の1位と、全ての組の2位の中から最上位勝ち点のチームがファイナル4(1部昇格は3枠)に進めるため、最後までひとつでも多くの勝ち点を積み上げれるように戦っていきたいと思います。 2024年はプロの世界に入って10年目を迎えます。 これまで色んな国に行き、色んなチームでプレーをしてきましたが、嬉しかった時や達

        • 年の瀬に

          年の瀬に 2023年も応援、サポートしていただきありがとうございました。 インドネシアでの2年目のシーズンを終え、3年目のシーズンとなった2023年。 人との出会いや様々な経験を通して、選手として、人として、多くの学びがあった1年だったなと感じています。 1月から4月までは、インドネシア2年目のシーズンの後半戦があり、チームとして中々うまくいかないシーズンなりにも、最後まで自分の持てる力を振り絞ろうともがいたシーズンでした。 5月から8月までは、次シーズンのチームが決ま

          BIG12進出

          12月便り 9月に開幕したインドネシア2部リーグ。前半戦が終了しました。 前半戦はリーグを地区ごとに各7チーム、4つのグループに分けて行われました。 上位3チームが昇格ラウンド(BIG12)へ、下位4チームが降格プレーオフへと進む一次ラウンドとなっており、年明けから最終ラウンドがスタートする予定となっています。 私達のチームは前半戦を6勝5敗1分の3位で突破し、後半戦からはBIG12と呼ばれる昇格リーグへの進出が決まりました。 前半戦を振り返ると、アウェイで勝てない試合

          自分を律する

          周りの環境や状況、自身の状況など様々な要因に乱されては、自身の人生の目的と目標に照らし合わせて原点に立ち返る日々。 居心地が良いとは決していえないこの状況は、言い換えれば、「うまくいかない状況で自分には何ができるか」を知ることができる絶好の機会でもあると捉え、日々もがいています。 現在所属するインドネシア2部リーグ。 とてもタフなカテゴリーだなというのが、実際に3ヶ月プレーをしてみて感じるところです。 自分で自分のスイッチを押し、目的と目標を持ってやり続けること。 練習

          別人になろうとしない

          10月便り リーグは6試合を終えて、4勝2敗の2位。個人としては全試合フル出場で1ゴール。 一次ラウンド前半戦を最低限の結果で折り返すことはできましたが、まだまだ目標達成に向けて厳しい戦いが続きます。 どんな状況でも自らの力を発揮して、チームを勝利に導けるように取り組んでいきたいと思っています。 求められていることは何か 自分が何を求められてここにきているかを把握すること。 ピッチ内外で、どんな役割を期待されているのかを理解することは、どんな環境で仕事をする上でも重要

          別人になろうとしない

          挑戦

          9月便り。 今シーズンからインドネシア2部リーグのGresik Unitedにレンタル移籍する事になりました。 チームの目標である、1部リーグ昇格に貢献できるように全てを捧げて取り組んでいこうと思います。 チームに合流して3週間ほどが経ち、新天地での生活やチームにも徐々に適応してきています。 チーム合流までの約4ヶ月を日本で過ごし、その間にたくさんの方にお世話になり、コンディション調整やトレーニングをさせてもらいました。 チームが決まらない期間は苦しい事が多かったですが、

          自分を見つめ直す

          8月便り。 がむしゃらに突き進んできたからこそ、立ち止まって考えるという選択には勇気がいる。 日本に戻ってきて3ヶ月。 こんなに長く日本にいられるとは思いませんでしたが、うまく物事が進まないからこそ自分と向き合うことができていると感じています。 また嬉しいことにタイミング良く、海外から友達が来たことで、現地でお世話になった分を日本でおもてなすことができ、喜んでもらえたことは少しばかり恩返しができたかなと感じる瞬間でもありました。 私は大学の卒業式を前に海外へと渡り、以来

          知って選ばないということ

          7月最終日。日本の夏は東南アジアよりも暑い気がしています。 今日は普段は書きませんが、自分のことではないことを書こうと思います。 色んな人生があって、色んな生き方がありますが、勇気を持って一歩踏み出した仲間がいたことの備忘録として。 彼は日本生まれ日本育ちの、インドネシアにルーツを持った選手。2年間チームメイトとして共に戦った彼が、先日20代前半での引退を決断しました。寂しい想いと同時に、怪我の状態や自分自身の人生とも向き合って決めたと聞いて、私は彼の決断をとても誇らしく

          知って選ばないということ

          粘り強く

          7月便り。 昨季所属チームとの契約が残っていながらも、リーグへの登録はされず、未だ所属先が決まらない状況が続いています。 契約した当初は、もちろんこんなはずではなかったですが、予期せぬ事態が起きた時にどのような選択をするかということが、この経験を意味づける大事なものになるだろうと前向きに捉えています。 思い返せば、これまでも毎年のように困難に直面してきました。 クビや給料未払い、監督交代やボスの交代、怪我や精神的な不調など。細かい事をあげればキリがない程に、様々な困難が次

          走り続ける

          次のシーズンへの準備を進めているが、今年も予定通りには物事が進まず苦戦している。 もどかしいなと思う反面、プロになって以来、こんな浮き沈みの激しい競争を何度も戦ってきたと思うと、またこれも成長していくための試練だとも思っている。 これまでも何度となく苦しい時期を迎えては、立ち向かってきたけれど、原動力は自分自身への挑戦心とまだ見ぬ世界を見てみたいという欲であろう。 自分のベストを超えていきたいという欲。昨日よりも良いプレーができると信じているからこそ今日も走るし、まだ上手

          自身の選んだ道を正解にする

          少しの休暇を終えて、また新たな気持ちで次の挑戦に向けての準備に入りました。 私は昔から休むのが苦手で、以前はオフシーズンでもほぼ毎日身体を動かし続けていたほど。 その中で、数年前にシーズンインから精神的に不安定な時期が続き、調子を崩したことをきっかけに、休み方も試行錯誤するようになりました。 ここ最近では旅行に行くことで心身共に一旦リセットする方法がしっくりときています。 非日常の中で疲れを癒し、外の世界を知ることで視野を広げ、心の底から湧き起こる自らの欲求に耳を傾ける

          自身の選んだ道を正解にする

          シーズン終了。応援ありがとうございました。

          インドネシアでの2年目のシーズンが終わりました。 今シーズンもサポート、応援していただきありがとうございました。 国内カップ戦では優勝し、インドネシアでの初タイトルを獲得。一方で、リーグ戦では12位と悔しい結果に終わりました。 これがいまの実力だと受け止めて、また次の挑戦へと繋げていきたいと思っています。 1年間のシーズンの中で、良い時もそうでない時もありましたが、どんな状況下でも常に自分自身と向き合い、毎日を全力で積み重ねてこれたからこそ、シーズンが終わったいま、限りな

          シーズン終了。応援ありがとうございました。

          些細なことを真剣に

          先日、高校の同級生から出張でインドネシアに行くぞ!と連絡が。 なかなか予定が合わないなか、出張最終日の帰国前にホテルまで会いに来てくれて、約10年ぶりに再会することができました。 友人とは中高の同級生で、高校からはサッカー部でチームメイトに。高校3年の夏のインターハイ後に引退する選手も多い中、選手権予選の終わる最後まで、3年間一緒に戦った仲間です。昔からコツコツと試合に出ても出なくても、真面目にやり抜く姿勢がすごく印象的でした。 10年ぶりの再会。 会ってすぐに学生の時み

          些細なことを真剣に

          感謝を繋ぐ

          雨の日が多くなってきたインドネシアより2月便りです。 今回は、サッカーを通して、学んだことのひとつについて。 「助けてもらうこと。助けてあげること」 大学を卒業して以来、海外で生活をしてきたけれど、プロサッカー選手とは言え、金銭面でも生活面でも苦労をした時期が何度かある。いまでも当時のチームメイトとは笑い話になる程、よくやっていたなと思う時もあった。 この8年、いつでもクビになる可能性はあり、給料未払いや遅延などの問題にも何度も直面してきた。 それでも幸運なことに、困