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私の譜読みの時間

譜読み。私の大好きな時間。

大好きな曲に取り組むことになった時には、もう楽譜を買いに行く時からルンルン。

楽譜を広げて、眺めるだけで幸せ。
音をならして幸せ。

初めて楽譜を読むのは、知らない世界に足を踏み入れるような気持ちでわくわくします。

譜読みキライ!譜読み地獄だ〜 。って言葉を耳にすることが多いような気がするけれど、私にとっては 譜読みは天国です。

今回のテーマは “私の譜読みの時間”
みなさんは “譜読み” 好きですか?


譜読みは楽しい! 譜読みがスキ!

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譜読みって素敵じゃないですか?

楽譜から音が浮かび上がってくるような、
1つずつ積み重なって形になっていくような、
そんな感覚が好きです。

言葉もそうだけれど、平面で視覚的にしか捉えられないものが、立体的になって音になる。
って凄いことだな、と。

作曲家が、生み出した音楽を楽譜という形にして後生に残し、長い年月を経ても風化することなく、それを今生きる私たちが読み解いて再現する

楽譜や音符。そんなものを知らない人から見たら、楽譜は楽譜ではなく、ただの記号の羅列にすぎない。

そう考えると、“楽譜を読める”   “耳で捉えられるようになる” ということは、神秘的でなんだかとっても凄いことに思えてきませんか?

私が大事にしていること

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私が曲と向き合う上で大事にしていること。
それは楽譜を見るだけの時間を作ること。

ピアノのない場所で、じっくりと楽譜を眺める時間が好きです。

書いてある音符を音に出す行為自体は難しいことではないわけで、ついつい何も考えずに鳴らしてしまいがち。

頭の中で音を鳴らして、どんな音でどんな響きがいいかな、と想像を膨らませたり。

じっくり眺めることで、気づきがあったり。
(あ、ここの音型前と同じだ!とか。和声の変化とか。)

一度やったことがある曲もそう。
新たな気持ちで楽譜を見直すと、昔は通り過ぎていた面白さに気づけたりします。

作曲家の見ていた世界

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ひとつも不必要なものなんかなくて、全部が特別で、作曲家が選び取った音たち。

そこにはどんな意図が隠されているのか。

この人はどんな世界が見えていたのだろう。
きっと私とは見えているものが違うのだろうな、と思うのです。

時代や国が違うから、はもちろんそうなのだけれど、例え同じ時代・同じ場所で生きていたとしても見えている世界は違うはず。

当然、何百年も前を生きた作曲家に会うことも、会ったことのある人に話を聞くこともできません。

本当のところはわかるはずもないけれど、歴史的背景や作曲家についての知識と想像とで、少しは作曲家の見た世界に近づけるかもしれない。

その世界を少しでも覗いてみたくて
伝記を読んだり、その作曲家の作品を片っ端から聴いたりしています。

楽譜は作曲家の意図を読み取る最大の手がかり。
譜読みは“作曲家の声を聴く行為”といえるのではないでしょうか?



今日はどんな音楽に出会えるのだろう?
楽譜を広げると、今日も私の知らない世界が待っている。そんな気がします。

RENEW LAB.
服部紗英

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