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地中電線路の布設方法

 電気ケーブルを埋設する時の方法は、管路式、暗きょ式、直接埋設方式のいづれかで施設するよう電技で定められています。ただ、今はほぼ管路式で施工され、暗きょ式、直接埋設方式は私は見たことがありません。おそらく、エフレックス管等の安い合成樹脂管が普及する前の埋設方法かと思います。

 管路式で埋設する場合、ケーブルを収める管は「車両その他の重量物の圧力に耐えるものであること」が求められ、電技上では規定の深さは規定されていません。
 これについては、JIS C3653(電力ケーブルの地中埋設の施工方法)に地表上0.3m以上の深さと記載されており、発電所構内であれば埋設深さ0.3mが設定されることが多いです。

 発電所外であれば、埋設する道路管理者の規定深さで埋設する必要があります。これは各自治体の道路管理者によって異なりますが、概ね0.6〜0.8mと要求されます。

 埋設ケーブルは一度埋めてしまうと正確な位置が分からなくなってしまうので、埋設箇所が分かるように表示杭を設置します。加えて、何かしらの工事で掘削してケーブルを傷つけるのを防ぐために、掘削時の注意喚起を目的として、写真のような埋設表示シートを埋設管路の上に敷きます。

 規定の深さで埋設されているか、埋設シートが布設されているか、これを確認するのも現場管理の一つです。

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