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Easter break1: 社会人の留学の意義を考える。

さて、イースター休暇🐣が始まり1週間たちました!
今日の写真は、イースターのカードを作ろう!というイベントに寄った時に飾ってあったものです。イギリスでは、イベントごとにカードを自作して贈るという文化があって、クリスマスなどにも同じようなアクティビティがありました。

そんなこんなで休暇中ではありつつ、課題の提出期限があるので、自律的な時間管理が求められるところ。ただ、前回の年末年始よりは、課題の取り組み方がわかってきたので、心に余裕が少しある休暇です☀️
そして、課題以外にも、卒業後の進路を考え始める時期でもあります。
ということで、社会人17年も経ってから留学して本当に意味があるのか?現時点の考えをまとめておきたいと思います。

結論!留学の意義はもちろんある。

①ヒーリング効果

長く社会人をやっていると、留学という名目のもとでのヒーリング効果と自己の再発見を得るだけでも、一定の意味はあると思います。
サセックス大学はロンドンから2時間という、東京から見た熱海みたいな場所にあり、都会の喧騒を離れることもできます。
私は結局、課題のために日々、奮闘しているのですが、あくまで自分との戦いであり、お客さんとの約束があるわけではありません。
気分しだいで予定を変えても、すべては、どれだけ学びたいか、何を経験したいか、という自分の価値観しだいです。
仕事では、会社のルールや考え方に合わせて判断するクセがついていると思うので、いったんそこから離れ、自分にとって何が大切なのか?を考えることで、自分を深く知ることに繋がると思います。

②自分の”資産価値”が上がる

ただし、”とにかく現状を打破したい!”という思いだけでは、”時間とお金をかけて留学をする”ことが、将来につながるわけでもなく、投資対効果は得られないと思います。
その思いをエネルギーに、”なんで自分は現状を打破したいんだっけ?”、”何にチャレンジしたいんだっけ”というのを問いかけて、大学やコースを選ぶことで、自分の”資産価値”が上がるのではないかな、と思います。
私の場合は、
・そもそも不公正な社会を是正したいという興味関心があってコンサルを志望した。
・コンサルとして経営管理制度、業務・システム改革をしていると、利益至上主義のための改革になりやすい気がしていた(少なくとも一番社内の承認がおりやすい)。
・利益以外の目的(=サステナビリティ)も含めて企業のガバナンスを変えられるようになったら素敵じゃないか。

というようなことを考えて、”サステナビリティ”を軸に据えて自分の仕事の意義をとらえなおしたい、と大学を選びました。
今後、伸びてくる分野だというのを留学してから実感し、今までの経験を活かしつつも新しいチャレンジにつながりやすくなっている、と感じています。
キャリアが長く、ある程度の専門性や強みがある場合は、これまでの経験で培ってきた興味関心や疑問が根底には横たわっているので、素直に心の声を聞きながら調べていくと、これまでの自分と未来がつながるコース選びができるのではないでしょうか。

意義を最大化する留学中の心構え

①学生は単なる「サービスの受け手」ではない。

留学開始後は、”自分もアカデミアの一員である”、という心構えが大事だなと思います。
私が学ぶSustainable Finance and Accounting MScは、新しいコースでもあるので、授業内容や教授方法にまだまだ改善の余地があるのも事実です。例えば、Sustainability実現のための手段として、Finance(財務)とAccounting(会計)の大きく2つの専門分野が柱としてコースに含まれますが、Accounting(会計)側のほうがFinance(財務)よりも教授陣が授業慣れしているのか、生徒の要望をくみ取るのが上手だな、と感じることもあります。
このように少々期待外れの場合でも、単なる”留学サービスの受け手”という受け身の姿勢で臨むのではなく、”よりよい学びの場を創る一員”として、改善点を適切なプロセスに則って大学側に伝えたり、学ぶ姿勢をクラスメイトに対して率先して示して学ぶ環境づくりをしていくことで、留学の価値が最大化されると思います。

②フィードバックの仕組みを最大活用すべし。

Sussex大学の場合は、Student Representativeという学級委員のような制度があり、コースのフィードバックをクラスメイトの代表がとりまとめ、コース責任者の教授に伝える、という仕組みがあります。
私のコースでは、”理論によりすぎている”、”実践的ではない”というフィードバックが多いのと、先生の教授スタイルに対する要望(例:もっとインタラクティブにしてほしい)が多い傾向にあります。
いずれにしても、自分がもっとこういった点を学びたい、理解を深めるためにXxをしてほしい、という考えがある場合は、その考えに対して責任をもって発言することが必要だと思います。
バックグラウンドが異なるクラスメイトの中で、コース改善のための自分の意見を責任をもって述べ、クラスの意見を形成していく過程は、異文化の中で(英語で)合意形成を図る仕事のスキル向上にもつながっていると思います。
私は、秋学期はフィードバックミーティングでなかなか自分の意見が伝えられず、クラスの意見として出した内容に納得ができない、というほろ苦い経験をしました(私は、”基本も大事だ”という意見をもっていたのですが、会計士や銀行出身の猛者たちは”基本的すぎて実践的でない”という意見が多かった)。
自分たちが卒業したあとも、良いコースとして認知され続けることで、自分のReputationの向上にも繋がるので、しっかり意見を伝える意味は大きいと思います。

また、留学準備の際は、こうしたフィードバックの仕組みが大学内で整えられているかは確認しておくとよいかもしれません。

おまけ)会社を辞めて留学すべき?

私は、運良く休職制度があり、私費留学ではあるものの、籍を置いたまま留学を実現しています。このメリットは3つ。
①勉学に集中できる
②キャリアの相談を上司や会社関連の人にできる
③会社から奨学金をもらう場合に比べると自由度がある

このうち、①はやっぱり大きいです。
会社を辞めて留学をする場合は、留学期間中に就職活動のための時間が必要になります。
英語力の程度や、どれだけ良い成績を取りたいかにもよりますが、勉学の時間を削られてしまうことへのストレスがなく、その分余裕のある生活を送ることができます。
学びにいく以上、そのチャンスを最大化できる環境作りが大切だと思います。
人によっては、退路をたった方が集中できる、まっさらな状態から学びに向き合いたい(とにかく辞めたい)、という人もいると思いますし、そもそも休職制度のハードルが高いケースも多いと思います。いずれも、学べる環境を最大化するためには?という視点で考えると良いと思います。

②③は、会社の文化や制度にもよると思いますが、ほどよくビジネスのリアルに触れる機会もあると、留学期間中、次に何を学ぶべきかの視野が広がるように思います。ネットワーキングの仕組みは、何かあるとよいのかなと思います。

それでは、今日はこの辺で。
みなさま、ごきげんよう。

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