マガジンのカバー画像

蓮行流ワークショップ道場

5
運営しているクリエイター

記事一覧

ワークショップ道場#5「矛盾をはらんだ(※しかし気にしない)まとめ?」

ワークショップ道場#5「矛盾をはらんだ(※しかし気にしない)まとめ?」

ここまで、「演劇ワークショップ」にまつわる概論や抽象論や受け売りに終始してきましたが、そのまま今回で1度、軽くまとめてみようと思います。

演劇ワークショップを具体的にはどのように実施し、それにどのような効果がある(あるいは、ない)のか、については、事業パートナーであるNPO法人フリンジシアタープロジェクトのサイト(http://www.fringe-tp.net/)の「演劇で学ぼう」にアップされ

もっとみる
ワークショップ道場#4「ひとそれぞれ好みはあるけど、どれもみんなきれいだね?」

ワークショップ道場#4「ひとそれぞれ好みはあるけど、どれもみんなきれいだね?」

これは私の上司である平田オリザ氏の受け売りですが、ワークショップの定義の一つに、「参加者の履歴を尊重する」というものがあります。つまり、従来のスクール型の授業では、子どもが算数が得意でも不得意でも、どんなライフヒストリーを持っていても、その単元について、一方向の授業がなされます。なので、「出来る子にレベルを合わせると、苦手な子がついて来れない」「苦手な子に合わせると、出来る子が退屈する」という問題

もっとみる
ワークショップ道場#3「ワークショップを定義してみた?」

ワークショップ道場#3「ワークショップを定義してみた?」

さて、前回を踏まえていきなり受け売りですが、WSの定義として、「参加型・体験型・双方向型」である、というような事が言われます。

この定義は、私としてはなかなか秀逸だと思っています。

何が秀逸かと言うと、曖昧で広すぎて、ほとんど何も定義してない、というところが気に入っています。

WS、というのがどういうニーズから注目されて来たのかを考えてみると、やはり「教師→生徒の一方的な知識の詰め込み教育で

もっとみる
ワークショップ道場#2「受け売り道場?」

ワークショップ道場#2「受け売り道場?」

この草稿は「演劇ワークショップ」というテーマでの連作ですので、「演劇教育」と「ワークショップ」の両面から詰めていくと、良いでしょうね。前回が演劇教育のとっかかりでしたので、次は「ワークショップ」に関して、受け売りオンパレードで展開していきたいと思います。

学問の世界では、当然「引用」が多用されます。引用は正義です。なぜなら、学問は先人からの「智の集積」であり、これまで発見されたり理論化されたもの

もっとみる
WS道場#1「教育学の歴史は浅い?」

WS道場#1「教育学の歴史は浅い?」

蓮行であります。

「教育学」は意外に歴史 が浅く、まだ始まって百年ほどしか経っていないそうです(もちろん受け売りです)。例えば「経済学」と比較すると、「経済学の祖」と称されるアダム・スミスがその主著「国富論」を出版したのが1776年(もちろんウィキペディアです)ですから、ざっと230年以上の歴史がある、と言えますから、やはり学問としては日が浅いと言えそうです。

そして、その「教育学」は、元々は

もっとみる