今の頭のなか|#雲水漫録 84

 研究に参加させてもらったりさせてもらえなかったりしている某大学の研究室の教授の先生にいま送ったメール抜粋.つまり今の頭のなか(めっちゃ雑www)

**先生 
GHPを少しだけ勉強してみて自分なりに考えたことがあります.(中略) まず,XAIRの第三世代の製品を全て比較してみました.添付資料の******になります.(<- 名前間違えてたw)そこでいくつか興味深い点を発見しました.
 まず,アイシン系のGHPは16馬力帯で標準仕様と寒冷地仕様とでエンジンが異なることがわかりました.エンジンの型式はわかりませんが,豊田自動織機の産業用エンジンとスペックが一致するため,推定エンジンは間違いないかと思います.なぜ寒冷地仕様のみ4気筒エンジンを搭載しているのかという疑問が生まれ,今はこれを考えています.
 次に,アイシン系のGHPの25馬力・30馬力帯のみ,発売6ヶ月(2020年10月)で不自然なモデルチェンジをしています.推測に過ぎませんが,ヤンマーが同時期に発売した高効率機とパナソニックがともにAPFpが2.18と高く,対してアイシン系は2.10と離されていたためかと思います.6ヶ月後のMC後は2.19と,見事に0.01ポイント超えているからです.このようなMCはこれまでにも行われてきたことか?という疑問を解消するために,ダイキンモデルを2007年から遡って調べましたが,XAIR発表後1年のタイミングの20馬力・25馬力帯のMCがあるのみで,これの原因は連結設置タイプの一部でグリーン購入法適用外だったものを全パターンにおいて適用させたというものでした.今回のMCはレアケースと言っても間違いではないかと思います.エクセル内では前期型・後期型と勝手に名前をつけて区別しています.
 さらなる興味深い点として,ヤンマーの標準機・高効率機のその区分についてです.APFp上は文字通りの意味になっていますが,実運用下で高効率機は標準機と比較して本当に高効率か?という疑問が残ります.また高効率機は暖房特性で劣るという点も,比較してわかったことの一つです.
 また,ヤンマーの25馬力・30馬力帯の寒冷地仕様はXAIR対象外になっていますが,これはなぜでしょうか.個人的な推測としてはAPFpが2.00を下回ったからかと考えていますが,正しいでしょうか.
そのほかにもたくさん興味深い点や疑問が生まれたのですが,忘れてしまいました.
 次に,様々なエンジンを比較してみました.*****というエクセルです.左2つはGHPでおなじみと思われる2台で,ヤンマーのエンジンは同社の産業用ガスエンジンで唯一のモデルであるため,どこかのGHPに使用しているのではないかと考えています.右3つは比較用に乗用車のエンジンを持ってきました.いずれも日産で,note e-POWERの発電専用エンジンと,走行用エンジン,そして軽自動車・デイズの走行用エンジンです.僕の仮定では発電専用エンジンは走行用エンジンと全くの別物だと考えていましたが,型式からスペックまでほぼ一致しており,意外な結果となりました.ここには書いていませんが,確か圧縮比が若干異なったかと思います.となると,GHPと同様,エンジンのオーバースペック問題が生まれているのではないかと考えました.GHPは運転時間が長いという特性がありますよね.GHPの2000h運転(=エンジンのアイドリング時間)は車に換算すると30km/hで6万キロノーメンテに匹敵するかと思うのですが,noteの場合はただの車なのでそこは関係ありません.耐久性云々ではなく,なぜこのようなことをしているのか非常に興味深く感じています.以前**先生が仰っていましたが,確かに軽自動車のエンジンはGHPに良さそうなスペックでした.
 最後に,あそびがてらヤンマーの初代GHP・Y4GPAと現行の同様機種を比較してみました.34年のスパンがありますが,スペック的な変化はそこまで見受けられませんでした.それは僕が仕様の単位の変換の計算を間違えているだけかもしれませんが.これもGHP界隈を表しているような結果だと思い,非常に面白いと感じました.
 一点気になったのですが,一般的なEHPは内機とセットでないとAPFを算出できないのに,なぜGHPは単体でAPF・APFpを算出できるのですか?(以下略)
**先生
追記です;
XAIRの短期のモデルチェンジはもう一回ありました.第二世代の発売後7ヶ月でMCがあります.これは同じユニットでガス種兼用になったというもので,ライバルを意識したMCではなさそうですが,先程のメールに抜け落ちていました.すみません.

小林でした

最後の小林でしたが今になって個人的ツボ.ここで書いた内容が半年後くらいに論文で出てたら確信犯だなと思いながら,でも別にいいよ

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