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事業が好きな人。調査が好きな人。分析が好きな人。歴史が好きな人。地理が好きな人。読書が好きな人。こんな人たちに「企業価値を探究するファンド」はオススメ

↑のマガジン、おかげさまで20個以上の記事をつくることができました。毎回、個々のファンドを眺める際に、色々と調べています。分析しています。過去を振り返ります。

最近つくづく思うのは、「企業価値を探究するファンド」というのはなかなかニッチな金融商品だなあ、と。というのも、上場している企業、会社をしっかりと調べて分析している投資家なら、その対象の会社に直接投資しちゃうものだろうな、と思いますから。なんでわざわざ投資信託なの、ってことになりますよね。

確かにその通りなんですけれど、こんなことはありませんか。一部の上場会社は最低投資金額が個人投資家にとっては大きな金額になっています。「この会社、投資したい!」と判断してもその会社に投資すると分散投資が難しくなってしまう。

単元株の高額ランキングです。

いい会社だ、投資したい!と思ったのに予算オーバーだから見送る、ということになることもあったりするんじゃないでしょうか。「いつかはキーエンス」みたいな感じですかね。

こんな点から投資信託というのは選択肢の一つになったりするのでは、と想像しています。

ただ、やっぱり、「企業価値を探究するファンド」は万人向けではないかもしれません。価格、株価、「今、ナンボ」と追いかける、気になって仕方の無い投資家、この投資信託を買うと年間いくらフィーを徴収されるのかの計算ばかりの投資家、これらの投資家には不向きな金融商品と言えるでしょう。ファンドが探究しているのは企業価値、その源泉となる事業そのものですから。

こちらのツイートで紹介されていた記事です。

非常に印象的な箇所がありました。

2023年4月に来日したバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長兼CEOは、日本経済新聞社記者の「PBR1倍割れ企業が多いことをどう思うか」という質問に対して、こう回答したという。
「あまり重要じゃない」
「(分母である純資産ではなく)ビジネス(事業)をみている」

ビジネス(事業)をみている

「お金(現金)」あるいは時価(株価)よりも、事業そのものだ、という意図だと想像します。

事業のこと、ビジネスのこと、そこにまず関心が向く人にとって、「企業価値を探究するファンド」は相性の良いパートナーになり得ると考えています。

事業をみる、深く知る、理解するためには、調査が必要です。調査するためには色々と読み込むべき資料があるはずです。読書の時間は増えるでしょう。歴史や地理等の知識が、その調査、読書から好奇心を更に高めてくれることでしょう。そうして得た知見を分析して自分なりの考え、仮説をつくっていく。こうした過程を「企業価値を探究するファンド」を題材にして得ることができます。

「投資家の思考法」や「ファイナンス思考」も徐々に習得、体得し始めるはずです。

投資は知の総合格闘技

農林中金バリューインベストメンツ 奥野一成さんがこのように表現されましたが、調査、分析、読書等から思考して自分の仮説をつくる。検証する。それを重ねて徐々に自分のレベルを高めていけます。

短期的に何かが得られるか、というわけではありませんが、持続的に「企業価値を探究するファンド」を題材に、調査や分析、読書なんかを進めていくと、非常に多方面の知識はもちろん、思考過程を経験することができます。この経験の積み重ねは長期的に見ると大きな力、知的資本になるものと考えています。

以下のマガジンに載せているファンドの定点観測の記事は、僕自身の調査、分析、思考のプロセスの一部になっています。

事業が好きな人。調査が好きな人。分析が好きな人。歴史が好きな人。地理が好きな人。読書が好きな人。「企業価値を探究するファンド」を一度覗いてみてください。


この記事をつくろうと思ったきっかけです。

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