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猫の日だ、それなら思い出でも

今日は猫の日らしい。2月22日。
ニャンニャンニャン。

小学校低学年の頃だったと思う。家の床下に一匹の野良猫が住み着いた。
どこからともなく突然現れたその猫は大人の猫だった。
一匹の野良猫と書いたが子猫を連れていたことがしばらくしてからわかった。

床下で雨風はしのげる、食べ物もキャットフードを与えている、とはいえそれではあまりに不憫ではないか、そう思い家に招き入れようとした。
だが親猫の警戒心は強く触らせてもくれない。
どうしたものかと思っていたが、その連れていた子猫は簡単に抱かせてくれた。
子猫だけでもと思い家に入れたが親猫は相変わらず慣れない。

しばらくすると親猫の姿が見えなくなった。
どこかへ行ってしまったのかなんなのか。
子猫をよろしくとでも言ったか言わないかもわからず。

それからはその子猫を飼うことにした。

さて、名前でもつけようか。でもなかなか気に入ったのが決まらない。

オスの子猫はとてもやんちゃで走り回るわ何だでいつも両親に怒られていた。

コラッ!

そうこうしているうちにコラと言うと自分を呼ばれているのか振り返るようになり、それがそのまま彼の名前となった。

キジトラのコラ。元気に大きく育っていった。

小学校6年生に上がる直前、我が家は引っ越しをした。
二駅となりに。

その時どんな家族会議だったか覚えてないが、猫は人ではなく家につくという両親の持論のもと、また野良猫の生活に戻った。いや、近所の人に預けられたんだっけか、記憶が曖昧だ。

中学生の時、母の友人宅で子猫が何匹か産まれた。
アメショーとアビシニアンの子供だったそうだ。みんな綺麗なアビシニアン風の子供たちの中、一匹だけキジトラがいたそうだ。
どうもその子だけ貰い手がいなかったようで、1週間だけお試しに連れて行ってみない?とほだされた母がまんまとその余りの子猫を連れて帰ってきた。

そりゃ1度連れてきたら返したくなくなるわ。可愛い子猫だもの。

1週間後、正式に我が家の一員となった。

さぁ、名前だ。何にしよう。

コラで良いんじゃないの?

両親のネーミングセンスはいい加減だ。
当時、フィリピンのコラソン・アキノ大統領のブームが訪れていて、それも追い風となったのだろう。
だから正式名はコラソン。

初代にも増してやんちゃな彼。

噛みつくわひっかくわとびかかるわでみんな体中傷だらけになった。父以外は。

父は2代目コラをかわいがった。ただ我々のように撫たり抱っこしたり、そんなことはせず。

2代目も父に懐いていた。甘えていた。

夜中に泣き出すと父は抱き上げ外に連れて行った。
向かいのラーメン屋を見せてあげると大人しくなるのだという。

謎だ。

さて、思いの外長くなったので父と2代目の話はまた今度。

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