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「ソーシャルワーカー」って難しい?

はじめまして

はじめまして! レオ・エースと申します。
note初心者ですが、よろしくお願いします。

普段は障害の方の相談に乗る「相談支援専門員」というお仕事をしています。いわゆる計画相談と呼ばれる障害者のケアマネのような仕事です。
それに加えて、地域の自立支援協議会という仕組みに参画して、精神障害を抱える方の地域移行支援にも携わっています。
少し広い活動をしているので、何とかソーシャルワーカーと言っていいかなと、自分では思っています。

元々は福祉の仕事ではなく、製造業をしていました。それがどういうわけか福祉に足を突っ込み、今では相談支援事業所を一つ任されるようになっております。
福祉での最初の仕事は、高齢者向けのデイサービスでした。支援員として日々ご高齢の方々の支援に文字通り汗を流しておりました。
「文字通り」と書きましたが、本当に身体を使う仕事でした。当時すでに30代半ばの私は、「これは自分が年配になったときに、続けられるのだろうか?」と不安になりました。そこで、相談支援の仕事にシフトしようと志し、通信教育で社会福祉士の資格を取りました。初めての国家資格だったので、合格発表の日にネットで自分の受験番号を見つけた時は「やったー!」と叫んだのをよく覚えています。
その翌年に精神保健福祉士を、次の年に介護支援専門員を取得しました。日々勉強する習慣がついていたので、その流れのままに勉強を続けて取った感じです。

その後、特別養護老人ホームの生活相談員となり、相談支援のキャリアをスタートしました。でも、本当はその時から精神障害者支援に関心があったのです。精神障害を抱える方たちは、適切な支援があれば十分に社会で活躍できる人たちです。そうした未来に向けてのお手伝いをできればいいなとずっと思っていました。そうするうちに、今の法人でのお仕事に出会い、障害者支援のキャリアが始まりました。

支援に答えはないとよく言うけども…

いまは計画相談として、日々いろんな障害を抱える方の相談に応じています。主な仕事は、障害福祉サービスが利用できるよう調整し、サービス等利用計画を作成して、適切にクライエントが支援を受けられるようにすることです。でも、これが本当に難しい。

主訴とニーズの違い、ということを聞くことがあります。主訴は、クライエントが「こうしてほしい、あれをしてみたい」という、その人から出た訴えそのものを言います。一方でニーズは、クライエントが本当に求めているものや方法のことを言います。これは似ているようで、全く違うものです。

例えば、「働きたい」とクライエントが言ってきたとします。すると相談員としては当然、お仕事ができるよう作業所などを探すと思います。その人ができそうな仕事を提供している事業所を紹介し、見学しても、クライエントは「そうじゃない」といって動き出そうとしません。
主訴としては、クライエントは確かに「働きたい」と言っています。しかし、なぜその人は「働きたい」と思ったのでしょうか? お金が欲しいからですか? 何を買いたいのでしょうか? 働いていないことを誰かから揶揄されたのでしょうか? それとも異性との出会いを求めて働く場にいこうとしているのでしょうか? こうした「働きたい」という言葉の裏に、その人が満たしたいと思う本当のニーズが隠れています。
これを見つけるのが、本当に難しいのです!

「支援に正解はない」とは、よく福祉の現場で言われることです。
でも正解がないから間違っていいわけではありません。ソーシャルワーカーを生業としているなら、ベストでなくてもよりベターな解をクライエントに示していくことができなければなりません。
言うは易く、行うは難しですけどね。

対人援助職の難しさ

ソーシャルワーカーは今の時代には本当に必要な仕事だと思います。でも、その専門性が分かりにくいとは、よく言われることです。自分とは違う人生を歩んできた相手の相談にのり適切な支援につなげるには、それなりの知識も経験も、そして支えてくれる仲間も必要だと思います。ひとりでできることではないと感じます。

自分とは違う相手を良く知るにはどうすればいいのでしょうか?
ひとつには、よく聞くことです。
ソーシャルワーカーの仕事の大半は、人の話を聞くことです。聞くことで初めて相手のことを知ることができます。知って初めて一緒に考えることができるのです。
でも、困難なことに直面している人、とくに障害を抱えている方などは、自分の思いを話すこと自体辛いことが多いのではないでしょうか。
クライエントが少しでも話しやすくなるよう、話してよかったと思ってもらえるように工夫できる専門職が、ソーシャルワーカーだと思います。
それは確かに難しい仕事です。
でも、その分やりがいは計り知れないものがあると、私は感じています。

今後も少しづつ、感じたことを皆さんと共有していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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