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福祉専門職の自己研鑽の方法いろいろ

こんにちは! レオ・エースです。
このところ雪だったり、暖かくなったりいろいろですね。まだまだスタッドレスタイヤは外すことができそうにありませんね。

さて、今回は「自己研鑽」をテーマにお話ししてみたいと思います。
みなさんは、自己研鑽というとどんなことを思い浮かべるでしょうか?
きっといろんな方法が頭をよぎると思います。私も日々、本を読んだり地域で行われる研修に参加したりして、新しい知識や考え方に触れるようにしています。

しかし、体系的に福祉を学び直すことを考えた時に、効率的に学ぶことができる方法はいくつかあると思います。今日は、私が経験したいい方法というのをご紹介してみようと思います。

職能団体で行っている生涯研修制度を活用する

まずは職能団体で主催している生涯研修制度を活用する方法があります。社会福祉士会でいうと、基礎研修Ⅰ、Ⅱ、Ⅲがあります。精神保健福祉士協会でも同様のシステムは設けられています。

基礎研修Ⅰは、まず社会福祉士会の成り立ちや社会福祉士としての専門性を考えるプログラムが組まれており、年間数回の講義と演習があります。それを受けると来年度からは基礎研修Ⅱに進みます。

基礎Ⅱからはかなり体系的な学習になってきます。権利擁護、地域開発、人材育成、ソーシャルワーク理論などの科目群に分かれた研修プログラムが組まれていて、事前課題や事後課題も科目によってはあります。年間ほぼ毎月研修があるようなイメージで講義と演習が組まれています。基礎Ⅲもほぼ同様の流れで行われます。

この基礎研修Ⅲまで学習すると、かなりソーシャルワークについて考える機会を持つことができます。また認定スーパーバイザーからのスーパービジョンを受け、生涯研修制度で規定された単位を積み上げていくと、認定社会福祉士を取得するための認定研修を受けることができます。
ちょうど今の時期にこの認定研修が行われていますね。

認定社会福祉士認定研修の特徴は、事前課題がかなりの量に及ぶということです。自分が担当しているあるケースを再検証しているようなイメージで課題が組まれていますが、その視点は本当に多岐に渡ります。私は受けた時には、事前課題の用意で年末年始がなくなりました。

結構しんどい研修にはなりますが、自信にはなる研修です。学びになる事は多く、普段の実践をただ積み重ねているだけでは得られないものを得ることができます。いまではリモートで開催されるので、以前よりは受講はしやすいと思います。

専門職大学院に入学する

私たちが福祉の現場で自らの実践を積み重ねていくと、過去に大学や養成校で学んだだけでは解決できない、現場にしかない「もやもや」を感じることがあると思います。その感覚が強くなると、「もう一度勉強しないと自分は先に進めないのでは」と考えることもあるかもしれません。
そんな時にお勧めなのは、専門職大学院に入学することです。

私は以前、日本社会事業大学の専門職大学院に入学して、学び直しを経験しました。そこに入学してくる院生は、年代も背景もバラバラです。専門分野も障害や高齢、地域福祉や児童福祉など様々です。そうした仲間と一緒に平日の夜と週末に授業を受け、互いの意見を交換しながら成長することができます。今ではリモートの授業も浸透していて、北海道や沖縄からでも学びに参加することができます。

専門職大学院の学びで本当に価値があるのは、自分と同じような「もやもや」を抱えた仲間と学びあえるところです。もちろん講師陣も一流で頼りになる先生がたなのですが、ゼミなどで仲間と一緒に真剣に福祉について語り合うあの時間は、私にとっては何にも代えがたい経験となっています。
院生は全国から集まってくるので、自分の仕事とはかぶっていないというのが、またいいのです。仕事を忘れて純粋に福祉を語れる場は、普段そうそうないのではないでしょうか?

デメリットとしては、金銭面の負担があることと、平日の夜にも授業があるため職場と家庭の理解が不可欠なことです。また標準履修だと1年間ですが、1年で実践課題研究(簡易形式の修士論文)をまとめるのは、結構しんどいかもしれません。
いずれにしても、よく検討してから入学を決める必要があります。

通信制大学や通信制大学院に入学する

最近は通信制で学べるものも増えてきています。その中には大学や大学院もあります。専門職大学院では基本対面かリモートでの授業で、そこに出席することが求められますが、通信制だとオンデマンドで授業が配信され、演習部分のみリモートや対面という形式のところもあります。
専門職大学院では「専門職修士」という学位ですが、通信制大学・通信制大学院ではしっかり「修士」号を取得することができます。

通信制だとある程度時間に融通を聞かせながら学習することができます。生活のなかで両立を目指すときにはやりやすさはあるかもしれません。
しかし、自分で予定を立て、オンデマンドの授業をしっかりと受けていく(視聴していく)のは、自分にかなりのやる気と精神力が求められます。「後にしよう」というように楽な方向にいってしまうと、卒業できないかもしれません。
ただ、実践で経験してきたことをもとにして研究することができるので、その成果をダイレクトに実践に活かすことができます。この醍醐味は経験しないとなかなか伝わらないかもしれません。それは専門職大学院でも同じような経験はできます。

さて、今回は自己研鑽というテーマで私の経験したことをもとにお話ししてみました。今回の3つの方法は、誰にでもおススメできるというものではありませんが、このnoteの記事を通して関心ある方に届いてくれたならうれしく思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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