名古屋の完敗の裏にある“ミシャ式”の原点と風間対策

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風間八宏vs曺貴裁の対戦が面白いという話はサッカーダイジェストwebで2度程記事にしたのだが、その“ツカミ”の部分でこんなことを書いた。

2012年から2016年にかけて、風間八宏監督が率いていた川崎フロンターレと、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いていた浦和レッズの対戦はスリリングな試合が多かった。それは、互いに攻撃的なサッカーを志向していたからに他ならない。


自分がエル・ゴラッソで川崎フロンターレ担当をやっていたとき、川崎vs浦和というカードはどういう結果になれど内容は魅力的で、観衆に満足感を与えてくれるものだった。

どちらも“ボールを持ちたがる”スタイルであり、攻撃ありきのチーム作りをしているため、こう言ってはあれだが、ノーガードの殴り合いのようになる。

そんな2人の指揮官がこのほど、率いるチームを変えて対峙することになった。風間八宏は2017年から名古屋の、ミハイロ・ペドロヴィッチは2018年から札幌の監督となり、4月7日のJ1第5節で2年ぶりに対峙することになった。

自分としてはこれまでのミシャ・レッズvs風間フロンターレのような試合が見られるかな?と期待していた。しかし、結末とその内容は想定外とまではいかないが、意外なものとなった。

札幌が3-0で名古屋に勝利をしたのだが、この試合に関して言うと名古屋は完膚なきまでに叩きのめされたと言って良い。完敗だった。


風間監督の率いる自分達のチームを見てまだ日が浅い名古屋サポにとってこの結果はけっこうショッキングだったかもしれない。ただ、こういう形で為す術無く複数点を取られてやられる、ということは実はこれまでにも何回かあった。

では、風間監督の率いるチームはどういう相手に弱いのか。そして今回のミシャの戦術の何がハマったのかを考えたい。

“風間スタイル”の弱点

自分がパッと思いつく、風間監督が率いてきたチームが“完敗”を喫した試合は以下になる。

[ 2011年 関東大学サッカー1部 第18節 筑波大学 1-2 神奈川大学]
幅を使ったサイド攻撃に苦しみ主導権を握れず、CKから2失点。終了間際に上村岬(今治)のFKで追いつくもこれのみ。ちなみに神奈川大学の先制点は、広島所属の佐々木翔。
[  2014年 J1 第18節 柏 4-1 川崎 ]
3-4-3を敷いてきたネルシーニョ・レイソルに対してサイドの優位を完全に取られ、押し込まれて4失点で敗北。1点は中村憲剛のミドルと記憶しているが、“崩せた”感はなかった。
http://www.football-lab.jp/ka-f/report/?year=2016&month=10&date=01

[ 2014年 J1第27節 新潟 3-0 川崎 ]
後述する柳下正明監督の激しさあるマンツーマンディフェンスに対して苦しみ、攻撃がうまくいかず。その中でレオシルバにFKを決められ、苦手のセットプレーからラファエル・シルバに来日初ゴールを献上した。

ちなみに、上で示した3試合のうち、2014年の川崎vs新潟は1と2のハイブリッドという感じだった。基本的にマンツーマンで対応してくる柳下監督の守備に苦戦することは非常に多かった。

では、以下に風間監督のが苦められたチームが講じてきた戦い方について挙げていきたい。3つと、おまけでもう1つあるのだが、このおまけの4つ目が最も勝率を上げられる対策な気がする。

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Reona Takenaka

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