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スポーツ界に限らず「一緒に働きたい」と思わせる学生が持っている4つの特徴



関西の学生に会いに行った理由


1年半ほど前に、関西の学生に向けてこんなツイートをした。


これに反応してリプライやDMをくれた数は20人ほどいた。中には会えない人もいたのだが、「スポーツ界に入りたい人はこんなにいるのか」と驚いたのを覚えている。そして3日間の滞在中にできる限り彼ら彼女らと時間を作って話したのだが、今だから告白しよう。

自分がこれまでスポーツ界で経験したことや得てきた知識を学生達に伝え、彼ら彼女らの力になってあげようという善意ゆえにこの面会を行ったわけではない。

もちろん、この思いがあったことは否定しない。ただ、主たる目的は異なる。この面会は リクルーティング のために行った。

スポーツ業界で働く中、多くの仲間が人材を探していることは常々感じていたが、自分もその悩みを抱えている一人であった。組織としての仕事が属人化しており、自分が死ねばその事業がなくなるとまで言わないにしろ、縮小は避けられない。良い意味で“代替可能”な人材が見つからなかった。

このままでは持続可能な組織は作れないと考え、事業を任せられそうな人を探したのだが、ビビッと来る学生がなかなか見つからない。ちなみになぜ学生にしたかというと、若い世代の突き上げが必要だと思ったから。

スポーツに対する熱意を持っており自分が創造するより遥かに優秀な学生は絶対に一定数いると思っていて、“稼げる大手企業”に目を向ける前に彼ら彼女らをこの世界に引き抜きたいと考えたのだ。

しかし、その中で自分は“関東だけ”でしか活動していないことに気づいたと同時に「地方に熱意と能力を持った優秀な学生はいるのでは」とも考えた。幸い、会社の仕事で月に1回関西に行く機会があったので、上のような募集をした訳だ。

ただ、話したほとんどの学生の顔と名前を覚えていない。しかし、数人は大きなインパクトを与えてくれた。そして、うち1人は自分の会社へインターンとして招き入れただけでなく、4年生を前にして2021年内定を出した。

結果として、この面会はとても意味あるものとなった訳だ。彼女について知りたい方は以下のnoteを読んでいただきたい。


印象深い学生が示した4つの共通点

この3日間を思い返すと、印象に深く残った学生には共通点があり、かつそれは自分がそれまでの人生で出会った「一緒に働きたい」と思った学生にも共通していることに気づいた。

それは以下の4つだ。それぞれについて簡単に解説してみる。

①こちらより先に“自分が何をしているのか、何者なのか”を話す
②すでに一歩踏み出している
③ “ギブ待ち”ではない
④強い原体験を持っている

①こちらより先に“自分が何をしているのか、何者なのか”を話す
③ “ギブ待ち”ではない

この2つは表裏一体なのでまとめた。
自分が出した募集に対して集まってきた人の大半は“ギブ待ち”であった。要は「教えてください」スタンスが抜けていない。だからこそ、会話の中で自らアウトプットを出してこないのだ。そんな人のことを覚えられるわけがないし能力を判断しようがない。一方、印象に残った子たちは全員がこちらが自己紹介をする前に”自分が何者か”を語りだした。そしてその中に“なぜ自分に会いに来たのか”という理由もうまく混ぜ込んでいた。


②すでに一歩踏み出している

①③をに該当した学生は全員がそれぞれが一般的な学生がしないような“トライ”をしていた。夢の実現のための一歩であったり、深い理由は何が多様な経験貯蓄のためであったりと様々ではある。しかし、その挑戦が全て満足行く結果で終わっていなかったり、その経験や挑戦の先に見えているものがなかったりと、どこかに蟠りを感じているというのも共通点の1つであった。

「現状維持は後退」とは言い古された言葉であるが、真理である。どこか満足いかない、「これでよかったのだろうか」「このままで良いのだろうか」「どうすればよいのか」というような“悩み”を包み隠さず打ち明けてくれる人は自然と応援したくなる。

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④強い原体験を持っている
かなりの運的な要素を含むので全員に求めるのは酷であるが、これを持っていて語れる人は強いし、印象に残る。個人的な意見であるが“何をしているか”よりも“何をきっかけにそれをやろうと思ったか”を印象付けられる人は強い。そして、最もオリジナリティが出るので他人と差別化できる大きなポイントである。さらに、これが当人にとって強烈であればあるほど、挫けそうになったときの支えとなる。つまり“挫折”しにくいのである。辛い時を乗り越えられる力がある人とは一緒に働きたいと思う。


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