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貴田遼河は、日本を背負う。プロ入りまでの5年の軌跡

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「相手にプレッシャーを掛けられながらでも、それでも前に向けて仕掛けていける。そこは教えらえるものではない。そういったところは本当に彼の良さだし、厳しい環境の中で高めてほしい。」

古賀聡・名古屋U-18監督の言葉。貴田遼河を評して


クラブの歴史を塗り替える最年少ゴール記録をルヴァン杯で打ち立て、貴田遼河の名前は名古屋グランパスの全サポーターの脳裏に記録された。そして、翌年度のトップ昇格を待たずに高校生時点でのプロ契約が発表された。サポーターは、これまでにない高揚感を持っているに違いない。


彼がこれまでプレーした試合の映像を見ればその凄みは一目瞭然だが、あえて言葉で彼のスペシャリティについて、これまでの取材の中で得た周囲の証言を交えて話していきたいと思う。

個人的には17歳でルヴァン杯でゴールを奪ったことも、高校卒業前にプロ契約を結んだことも、両方とも全く不思議ではない。想定内の想定内だ。

14歳の貴田から得た特異な感覚

自分が初めて彼を見たのは2019年の夏、帯広のクラブユースのラウンド16でのことだ。ベガルタ仙台JY を葬る2ゴールを上げた2年生FWを見て、ちょっとした衝撃が走った。

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