見出し画像

0金利・0リスクによる弊害

結論から言ってしまうと、
耳にした事がある方もいらっしゃると思いますが
端的に言ってしまえば国債を刷りすぎたという表現になってしまいます。

もう少し咀嚼した言葉を探すとするならは
ハードルを下げすぎてしまった事によって
「な〜んだ!これくらい楽勝〜じゃん!」とはがりに
高を括ってしまい、早々に見限ってしまったが故に
鼻持ちならなさばかりが際立ってしまった。
と表現したらよいでしょうか。

のっけからなんだよ〜!と
言われてしまいそうですが…

たしかに身近な所では大学の進学率や住宅ローンを組みやすくなったお陰で、今まで敷居が高すぎて
二の足を踏んでしまっていた事が容易くなった恩恵は
ある事も事実だと思われます。

どこかでも似た様な事を書いたのですが
人間は未知数な事に期待して現在の確定数を当てにして予定を組む生き物だと思います。
でも世の中というのは番狂せが存在するため
見越していたものが確保できなくなる事はザラにありる事です。

少し話は一変しますが
私は普段TVを見ることが、ほとんどありません。
別にTVが嫌いな訳でもなく、見ない様にしている訳でもなく、誰かに禁止された訳でもなく、
シングルマザーになった時に仕事を優先していた為
家は寝に帰る為だけの場所になってしまったので
必然的に見なくなってしまった事が、今でも習慣になっているだけです。
その当時は、拘束時間は基本10時間で間に2時間休憩はあるものの、お客様の状態によっては規定どおりの休憩はとれず、通常業務をこなしながら部下後輩の世話や指導に追われ、尚且つ個人別に担当している別業務も進め、それでも期日に間に合わせなければならない事が終わらず、仕方ないから勤務時間終わったらタイムカードを押して退勤時刻を打刻して、会社が労働基準法に引っかからない様にしてから、居残りして個別担当業務を終わらせ、それでも間に合わなかったら早出出勤日してでも何とか終わらせる事が日常で何処で寝落ちしてしまうか自分でも分からない程、毎日体力が限界値で、家に帰ってお風呂を沸かし、セルフサービスで子供達が自炊した後の台所の食器や調理器具などの後片付けをしてお風呂に入って、歯磨きして、パジャマに着替えてお布団まで辿り着けた日は、自分にとって上出来きな日でしかなく、家に無事に到着していた事が何よりもの救いで、帰宅して車のエンジンを切った途端に寝落ちした事に気が付かず、肌寒さで目を覚ましてみると、布団の中で寝ていたはずの自分が、また車の中だった事に愕然としながらも、すでに日が昇っていて、いそいそと家に入ってシャワーだけ済ませて着替え直して、また直ぐに出勤なんてザラでした。
座れる椅子があるだけで寝落ち危険だったのです。
湯船の中での居眠りは命取りだよと頭で分かっていても気がついたら湯船で寝落ちしてした事も多々あり、今生きている事さえ不思議なほどです。
でも悪い事ばかりではかく、TVを見なくなってからは
気がつけば情緒不安定さが、かなり軽減されていました。
でも生きていたから言える事なんですけどね。

話しは横にそれてしまいましたが、
全く見ない訳ではないのですが基本、TVを見る習慣が
ない私が数日前に車載のTVを見ていた時の事です。
1人で運転をしている時は見ないのですが、旦那様の運転で出かける時は車載のTVをつける事が多いので
三半規管が弱い方は車酔いをしやすいと思うのですが
平気な私はTVを見ていると、外国人さんの日本での
爆買い番組のダイジェストが流れていました。

色々な見方や感想や捉え方がある中で、
面白おかしく見ていた方を否定するすもりはありません。でも少なくても私はに余りいい気分には映りませんでした。
何故ならば、コロナ前に中国人観光客の日本での爆買いを彷彿させるものがあったからです。
大人買いならぬ爆買い。
コロナ前まで都内に行くと中国人観光客のかたがとても多かった事は確かで浅草の浅草寺に行った時も中国人観光客で賑わっていたのを覚えています。
中国に方が日本に来られるが嫌と言う訳ではありません。私の知人の中国の方は、ガッついてなく、とても穏やかで優しい子で、お互い分からない言葉は共通語の漢字を書いて意思の疎通ができたからです。
その当時、新聞やニュースなどて中国人観光客の方による桁外れな爆買いによる弊害などの記事が多かった様に思います。商店街も日本の地元民より、高額なお金を払ってくれる中国人観光客の方に合わせたマーケット作りに偏ってしまっている事も懸念されているものも多かった様に思います。

そしてコロナによる自粛が明けたと思ったら
別の外国人観光客の方による爆買いのTVは
円安と言う事もあるけれど、私の中では、コロナ前の
日本での中国人観光客の爆買いの仕方を、他の諸外国の方がまるで模倣している様にしか見えてなりませんでした。
日本では爆買いを含めて自分のお店に高額なお金を払う人が喜ばれ特別扱いされるのだと…
確か日本でしか買えない安さとクオリティがあるかもしれませんが、日本で販売していたとしても全てが日本製のものではないはずです。
日本も随分と低く見積もられてしまう様になってしま
ったもんだと思わずにはいられませんでした。
これもある意味では0金利・0リスクによる弊害の一部ではないでしょうか。

だからと言って気になって、その番組をリアルタイムで見ようとは思いませんでした。

例えば仮に
他の人に丁度いい塩梅の甘みと柔らかさまで
ホイップしてもらった生クリームでデコレーションのみしか出来ない土台となるスポンジケーキも作れない人をパティシエさんと呼びたくなるでしょうか。

処置はできるけれど、問診が出来ない為に
何処を処置し始めるか分からないお医者さんを
お医者さんと素直に言葉に出来るでしょうか。

犯人が怖い!といって犯人を見つけた途端に
慌て逃げ出してしまう人を、ためらわずに警察官の方と言葉にする事に抵抗がないと言えるでしょうか。

話しを戻すと、
既に0金利・0リスクになれてしまった昨今、
一気に金利を戻してしまえば、変動金利の方は
実質的的に手取りの給料が上がっていればいいけれど、手取り金額がさほど、変わっていない現在、
目減りしている状態にある為、住宅ローンの返済が
かなり厳しい事になるでしょう。
既に購入したばかりの住宅を手放さなくては
ならなかった人もいらっしゃると思います。

また別の事例を挙げるとするならば
私がエレクトーンを習い始めようとした時の事です。
案の定、妹も一緒にやると言い出しました。
でも今まで妹と一緒に習い事を始めても、私が習い事を休むと妹も行かないと言い出して休む。
そうする1人でも行こう思えば行けるはずの習い事に
行かない事を妹が選択してしまい、母からお姉ちゃんが休むからと言って妹が習い事を休む理由や続かない理由が私のせいになってしまうのが、たまらなく嫌でした。
途中で気がついたら母も妹には辞める理由が私にならない様に「何処までやりなさい。」と言った事もありましたが、また私が習いたいといいだしたら自分もやると妹が言い出したので、やるのはいいけれど、同じ曜日と同じ時間帯で一緒に通うのだけは止めてと
お願いしました。
そして別々でレッスンを受ける様になって暫くたつと
年に3回ランクテストがありました。
課題曲と自由曲の実技試験があり、極度なまでに緊張する余り私は1度で受かる事の方が少なかったです。
先生にも練習中はあんなに上手に出来るのに何故?と言われるほどでした。受験会場も毎回同じ場所なのに
何回試験を受けても慣れる事はありませんでした。
先生もランクテストになると緊張のあまり、なんともトンチンカンな演奏をしてしまう私を何度もみているせいだったのか、発表会の案内を渡す事の方が酷だと思ったのか1度も発表会の案内が来た事はありませんでした。
そんな時、妹が「お姉ちゃんは自由曲を難しいのを
選んでカッコつけてるからだよ。」と言ってくるのです。自由はランクの範囲内で今まで練習してきた5〜6曲の中から好きな1曲を選択するものでした。
私の中では、わざわざ難しい曲を選んでいるのではなくて、最後に練習した曲の方が記憶に新しく、指の感覚のなまりを感じる事がないと言う理由で選択していただけなのに妹からみると、わざわざ難しい曲を選んで先生の前でカッコつけてるから合格しないんだと言うのだから心穏やかにはなれませんでした。
でも妹にはそう見えてしまっているのだから、私が否定した所で何も始まりません。
私からすれば妹はいつもノーリスク、ハイリターンを
選びすぎるがあまり、ハードルを下げて上手くいけばすぐに調子がよすぎる様にしか思えないのでした。今度は調子に乗りすぎるがあまり鼻持ちならなくなり、越えられると思って高を括ってしまったハードルが越えられなかった、もしくは勢いあまって壊しちゃったとなった途端に怒られると思うと突然、姿をくらまし
遠くの柱や塀の影から家政婦のミタ状態で覗き見をしていて、ほとぼりが覚めるか、怒られないと分かるまで出て来ないから私としては、ほとほと困りはてていました。
同じ屋根下の暮らして同じ習い事をしていても共有の話しにももならず、お互いに我関ぜすとなり、
結局、妹は先にエレクトーン辞めてしまいました。 

少し話しを最初の方に戻しつつ終わりしようと思うのですが、昔の人は言いました。
一度、生活水準をあげてしまうと不運にみまわれて
それどころではないはずなのに
今の生活水準を下げたくない一心から、良からぬ方向に行ってしまうよと…
誰もが収入が上がるにつれて、今までよりいい条件やいい物や最新式の物や高級品を揃えようとします。
それがいけないと言う訳ではなく、慎ましさを忘れてしまっては身を滅ぼすよ。と唱えてくれていたのです。

重すぎる足かせも良いとはいえませんが
全く足かせがなくなってしまうのは
糸が切れてしまった凧の様に何処へ飛んでいってしまうのか制御不能の状態になってしまう事が
0金利・0リスクによる弊害ではないかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?