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Chloe Fragrance Reviews

画像:FASHION PRESS

2021年クロエ オードパルファム ナチュレルという100%自然由来の香水が発売された。

クロエを象徴する香り“ローズ”。新作「クロエ オードパルファム ナチュレル」は、このアイコニックなローズを主役にしながら、サステナブルな農園で栽培されたシトロンやネロリを合わせるなど“100%自然由来”にこだわったフレグランスだ。オーガニックローズにネロリを加え、ビビッドでさわやかなシトロンとブラックカラントバッドを重ね合わせた。時間の経過とともに、晴れやかなミモザアブソリュートが顔を出し、ユニークなシダーウッドのベースノートへと調和していく。シュッとスプレーした瞬間はもちろん、印象的な残り香も「クロエ オードパルファム ナチュレル」の特長。フレグランスボトルは、サンレイプリーツをイメージしたシグネチャーデザインを起用して、グリーングレーのリボンをボトルネックにデコレーションした。(FASHION PRESSより)

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正直とても驚いた。ファッションブランドから100%自然由来にこだわるような香水が発表されるとは思いもしなかったからだ。早速嬉々としてデパートへ試香に向かう。お目当てのこの作品は、通常のラインナップとともに「新作」という形で可愛らしくちょこんと店頭に並んでいた。詳しい香りのレビューは本文に譲るが、好感度の高い香りで気分も高まった。

香水事業への熱意を感じたこの作品をきっかけに、クロエ他作品のリサーチを行う。暫くの期間香水リサーチ自体をお休みしていたので2020年に発表されていた「アトリエ デ フルール」というシリーズを今知ることとなる。

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画像:FASHION PRESS

何これ、可愛すぎませんか…?という話。花束のブーケを作るように重ねづけて香りのブーケを楽しむというライン。2020年発表作品は、ダマスクローズ、ジャスミンサンバック、バーベナ、ハイビスカスアンブレッド、ハーバミモザ、マグノリアアルバ、ラベンダー、シダー、ネロリの全9作のようだ。全作品オードパルファムのようで、重ねづけるにあたり香りの強さは気になるところ。というのも、これまで重ねづけを展開するジョーマローンやトムフォードプライベートコレクションでは、香りが強くて重ねづけを憚った経緯があったのだ。是非試してみたいのは「バーベナ」「マグノリアアルバ」「シダー」「ネロリ」「ハイビスカスアンブレッド」あたり。現在は12種類に展開されている。     

そして2021年からはこのシリーズに、100%自然由来の原料でクリエイトされた作品が発表されたらしい。種類はナルシサス ポエティカス、アイリス、イラン  カナンガの3作。

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画像:ラトリエパルファン公式

100%自然由来
ユニークなアプローチを取り入れたラグジュアリーフレグランスで知られるメゾン、クロエから登場したこの3つの新作は、100%自然由来の香料と自然由来のアルコール*、水だけでつくられた”ヴィーガン”なオードパルファム。どのフレグランスも自然由来原料しか使用してはならないという制約のもとで、見事な香りに仕上げられています。紫外線吸収剤や合成着色料なども使用せず、厳選した贅沢な原料だけを用いて作られています。
*変性アルコール   (All Aboutより引用)

ボトルデザイン
3つの新作には、アトリエ デ フルール共通のプリーツをあしらったガラスボトルを採用。ラベルはこれまでのフレグランスと異なり、植物の世界に着想を得たカラー”グレーグリーン“を使用しています。
見た目はほとんど変わりませんが、素材は大きく変更。ボトルと外箱にはリサイクル素材を使用しました。ラベルに使用していた箔押しもやめ、環境に優しい印刷方法に切り替えています。  (All Aboutより引用)

イリスなんて香料自体が高額で採算が合うのか心配になってくるのだけれども是非試香したい笑。クロエ ナチュレルと同様、香料だけでなくボトルやパッケージの製造にも環境配慮されているようだ。アトリエ デ フルールの作品は構成やクレジットが公開されていないようなので事前予習ができない。(もしご存知の方がいたら教えて下さい…!笑)

クロエの香水、自然由来の作品はラベルがグリーンになっているようで大変わかりやすくて良き。




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