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生きづらさの正体はうつ病だった

うつ病と診断されて…

実はうつ病と診断されました。
うつ病には簡単に分けると二つのタイプがあります。
単発性と、再発を繰り返す反復性。
私は後者でした。
今までずっと人生が苦しかった正体は、うつ病だったのです。

うつ病は診断が簡単な病気?

自分がまさかうつ病だなんて思っていなかったので、診断された時は衝撃が走りました。

図書館へ行き、入門書などを読み漁りました。
確かに、症状が当てはまる部分が多かったのです。
その中で、詐病者も多いことも知りました。
とりあえずでうつ病と診断される人も多いことも知りました。

自分がなんだかずるい人間と言われているような気がして、嫌な気分になってそっと本を閉じました。
思い返せばこの感情自体も、病んでいる人間ならではの発想なのかもしれません。

ただ、とりあえずで診断されているのかもしれないと合点をつけて、自分がうつ病とされたことを気にしないように心がけました。

うつ病患者であっても私は私。

生きづらさの正体と向き合う

今まで転職を繰り返してきた私。
なぜこんなにも世の中は生きづらいのか。
子供の頃からずっと、死にたいと思いながら生きてきた私にとって、うつ病と診断されたこのタイミングで、自分と向き合わなければならないと思ったのでした。

「苦手なものは苦手なままでいい」ーー苦手なものを避ける決意

苦手なものは、克服しなければいけないと、私たちは子供の頃から教育されます。
しかし、ピーマンの苦味の良さを覚えることはできても、自分の中にある強烈に嫌な体験は、自分の命を守るための教訓として、残り続けます。
克服、というのは最低限社会で生きるために必要なことでありますが、克服が必要なものって実はそんなにないんじゃないかと思い始めました。
なので私は、苦手なものを克服することを諦めました。
苦手なものを無理に克服しようとすると、会話や表情が不自然になり、余計嫌なものとの接点を持たなくてはいけなくなる可能性もあります。

それに、人間は複雑なもので、
例えば、外国産のピーマンは苦手だけど、どこの県のピーマンは推しの出身地だからなんとなく食べられる、みたいなこともある気がするのです。

好き
嫌い

とはっきり線引きして考えられないのが人間ではないでしょうか。

とりあえず恐怖を感じることからは逃げる。
それは動物として当たり前の本能です。
逃げることを禁じられている動物なんて、人間くらいです。

わたしが苦手なものは、出社して仕事をする上では避けられないものです。
ですので、リモートでできる仕事、もしくは一人でできる仕事を選ぶようになりました。

だけれども、頑なに「一生出社しない」と決め込むのも不自然なのです。

今は怖いから、とりあえず逃げる。
会社からも。
ただそれだけです。

紆余曲折あっていいじゃない

今の世の中は、常に理性のある正しさが求められます。
でも人間なんて常日頃から、24時間正しくなんて生きていけないです。

SNSが発達しすぎた今だからこそ、他人の意見はとりあえず横に置いておいて、自分と向き合う時間が必要な気がするのです。

そんな時間を持つきっかけになったうつ病に、なぜか感謝の念がわいてくるのでした。

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