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FM PORT3回忌~漂流先で遭難~

FM PORT(正式名称・新潟県民エフエム放送)が閉局して今日で2年。
23時間ぶっ通し聴取をし、閉局に涙を流し、あの記事を書き殴った日から2年です。

そして全く同じ書き出しの「FM PORT1回忌」を書いてから早1年です。使い回すんじゃないよ。
そんなPORTの命日に、PORTとの別れとその後について書き殴りたいと思います。

PORTと邪リスナー

PORT停波後は、まさにラジオ漂流民。ラジオ迷子とでも言いましょうか。
安息の地が見つからない。 それぞれの放送局で、個々の番組は好きな番組聴いてますが、放送局として定住できる場所がない
PORTはほぼすべての番組が自社制作なので、ある程度の色が統一されていて聴きやすかったのです。
顕著なのは、15分枠の通販が入らないとかですかね。ナビゲーターが一緒に進行する番組内の通販とかはまだマシなんですが、あの15分通販とかがどうもダメでして。
そのような毛嫌いする番組の少なさから、PORTはとりあえず流しておくのに最適だったのです。 その目的なく垂れ流せる状態が、俺の言う「定住」なわけです。

個人的にはラジオはBGMとして聞き流したり、バラエティー番組を楽しんだりする物なので、地方局のローカル番組にさほど興味がないわけで。 おそらくラジオリスナーの中では珍しい方の部類じゃ無いかなと自負してます。割と出演者ありきと言いますか。ラジオスターより有名人がやってるラジオの方が好きなリスナーでした。 PORTとの出会いで多少ラジオスターも注目するようにはなりましたが、基本は一緒です。
その為、PORTの番組で熱心に聴いてた番組はと聞かれると結構難しい。
どれも出勤前・通勤中・移動中に聴いてたとかで、手を止めてでもラジオを付けた番組というのがあまり無い。 ただ、間違いなくどの放送局よりも聴いてる時間は長い。そんな状態でした。なのでPORTのそれぞれの番組に対する思いは他のリスナーより浅いと思います。そこは隠しても仕方ないので包み隠さず言います。 強いて言えば、fourseasonsが一番聴いてたかもです。

PORTを好きになったのは、前述の通り聴きやすさ(垂れ流すのに最適)、選曲の良さ、そして俺が天邪鬼な性格だからという部分にあったと思います。
放送内容はすごくいいんだけど、CMの殆どが番宣やイベント、そして株主である中越運送のループ。大丈夫?この放送局とかずっと思ってました。 結果的に大丈夫じゃ無かったわけですが。
新潟県に住んでるラジオ好きがこの放送局聴かなかったら誰が聴くんだ、的な結構失礼な感じで聴いてました。 邪な動機を書いてるわりに、ほぼ隠れリスナーだったので、何も貢献してないですが。

そんな気持ちから入り、MUSIC CONVOYの選曲の良さやフル尺で流れる事、S-POPゴールデンアワーの1時間ほぼぶち抜きの音楽プログラムなど、徐々に良さに気付いていき、それこそ(基本は)新潟県民しか聴けないラジオでコレやってるのか!なら俺が聴かねば!的にはまって行きました。

その後…

さて、そんな邪リスナーのその後はと言いますと。
新潟県の番組だと、やはりPORT組の番組を優先して聴いてます。 JIN'S RADIO SHOW、四畳半、10分間のアルデンテ、サニーサイド、月曜3時のカルテット…など。
これらも、開始当初こそTFで聴いたりしてましたが、聞き漏らす事が増えてきました。本当はダメですが、いい意味で日常に戻った感じです。個人的にはラジオはそのくらいの温度感がちょうどいいんです。 で、また番組が終わると後悔するに決まってるんです。人間は忘れる生き物。

流石にPORTロスは開けましたが、まだ『あの日』の23時45分頃からの、俺が泣いた時間帯の放送録音データだけは聞けません。 あと、明日に架ける橋もまだダメですね。他局で流れると、うっ…となります。トラウマに近いですね。
プリセットは、まだ消してません(ヘッダー画像参照)。

前回(1周忌)からの1年間で大きく変わったのは、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」が終了した事でしょうか。 また一つ好きな番組が消えました。
TBSラジオは割と聞き流すのにちょうどいい放送局の中に入っており、radikoでつけっぱなしにする事は時々ありました。 らじおとが終わった後そのままジェーンスー聴いたり、JUNK終わってCITY CHILL CLUB聴いたり、寝落ちして生島ヒロシや森本毅郎聴いたり。
今は月・火曜JUNKくらいですかね、聴いてるのは。 なんからじおとの終わり方があまりにもアレ過ぎて、放送局としての信頼失くした感じあります。番組の最終回自体は素晴らしかったですけども。 スペシャルウイークの廃止・radikoの聴取数優先はまぁ良いにしても、信頼が落ちすぎて、敏腕が辞めない限りこの傾向は続くんじゃないかなーと。

漂流先

新潟県新潟市中央区にあるコミュニティFM・FM KENTO。
定住の地で言えば、ここになりました。
以前から「FM KENTOという新潟が誇る海賊局みたいな放送局」や「FM PORT1回忌~ラジオ漂流記~」で記事 ネタにしてる通り、この放送局は週の99%が音楽垂れ流しで、あとはNEWSは週5回(月月水水金)、天気予報は週2回(月水)、人間が喋る番組は週2回(1時間×2本)、CMは基本59分から正時の1分のみ…と言う、全くコミュニケーションを取る気が無い放送局です。

ラジオ(76.5MHz)以外では、公式HPなどで聴く事が出来ます。

PORTとまるで違うここを、PORTの記事で毎度取り上げるのもどうかとは思うんですが、俺の中で局の使い方が一番PORTに似てるんです。
「自選曲流すのが面倒」「とりあえず何かしら音が欲しい」時に垂れ流す。
この役目を引き継いだのがこのFM KENTOなのです。
じゃぁPORTみたいに選曲が好みかと言われると全くそのような事実はなく、むしろ好きではないです。だからこそ、たまにいい曲が流れると「おっ、KENTOなのにいい曲じゃん」と思うのですが。それは褒めてるのか。
とにかく、メリケンチェケラファ○クHIP HOPが延々流れ続けるような放送局なのですが、逆に言うとそれしか流れないので、良くも悪くも一辺倒なわけで。 「いやーこの番組嫌いだわー」が無いので、安心してかけっぱなしに出来るわけです。 これが一番いいところ。
余談ですが、毎日8:30~9:00、13:00~13:30、19:30~20:00、23:30~24:00まで放送している「SOUL PROGRAM」はネタ抜きでお勧めです。中間に入るジングルのみで、中断なくSOULな曲が流れ続けます。良質です。

PORTとの共通点の話に戻しますが、「What's Up NIIGATA CITY」という5分間の広報番組のOP・EDジングルがFM PORT NEWSと全く一緒、天気予報のBGMが民族曲っぽくやや初期のPORTみを感じる、中越運送のCMがやたら流れる…この辺りにPORTの幻影を感じたりするわけで。 まぁナビゲーターありきの方はこの考えに絶対賛同してくれないと思いますが。

そんな放送局なので、果たして「ラジオを止めるな」の意図に沿ったリスナーでいられてるか分かりません。 結局、ここもPORTと同じく「大丈夫かコレ」という邪な気持ちから定住していった気がします。ネタにしまくってましたし。
ただ、今や潰れて欲しくない放送局に昇華したので、俺はこの地で「ラジオを止めるな」をしたいと思います。漂流し続けた結果たどり着いた先が荒波の海だった気がしないでも無いですが。ラジオ遭難の始まり始まり。


サポート頂けると、恵まれない大人にワクチン(リポD)を買ってあげる事が出来るので、気が向いたらよろしくお願いします。