「自分を大切にする」となぜか「他人からも大切にされる」
友人や同僚のために我慢を重ねて、自分をすり減らしているのに全く報われない。むしろ誰からも大切にされていないようにすら感じる。
もしもあなたが自分を大切にできずに苦しんでいるとしたら、今回のnoteを読んでみてください。
「自分を大切にする」ことで「他人からも大切にされる」
「あーそういうことだったのか」と感じることで、あなたが少しでも「自分を大切にしよう」と思ってくれたなら、私はとても嬉しいです。
自己主張よりも周りに合わせることが大切と思ってきた
小さい頃から「自分よりも他人を尊重するべきだ」と思って過ごしてきました。誰に教えられた訳でもないけど、それが良好な人間関係を作るのに必要なことだと思っていました。
自分勝手はいけない
他人の意見を尊重するべき
そのためには多少の我慢は必要だ
そうやって周りに合わせることを大事にして、自分勝手をひかえていました。それが友人や同僚との関係にプラスになると信じていました。
でも、なぜか大変な仕事は自分に回ってくるし、それをやったところでそんなに感謝もされない。自分が踏み込んで欲しくないプライベートな部分にも、何の気なしに踏み込まれるような気がする。
そんな時でも波風立ててはいけないと、ガマンして受け入れてしまう自分にまた凹む。
こんなにも自分をすり減らして頑張っているのに、なんだかうまくいきませんでした。
そんなことが続いてくると、ひょっとして自分は誰にも大事されない人間ではないんじゃないか? と思ったりもしました。
でもそれは違いました。
周りの人は別に私を雑に扱っている訳ではなく「私のことをよく知らないだけ」だったのです。
周りの人は「あなたのことをよく知らない」だけ
良かれと思っているといえ、自分を主張することなく友人や同僚に気を遣って合わせてばかりいると、周りの人はあなたのことがよくわからないままの状態が続きます。
何をすることが好きなのか?
何をされることが嫌なのか?
あなたが自分自身を表現しないと、あなたの好き嫌いが周りの人に伝わりません。
あなたの輪郭はぼやけたまんまです。
すると、周りの人はあなたのことを勝手に解釈しはじめます。
例えば、
みんなが嫌がるような仕事をあなたは頼まれたとします。あなたもその仕事を引き受けるのがすごく嫌でした。でもいつものようにガマンして、その仕事を何も言わずに引き受けました。すると「とても大変な仕事なんだけど○○さんは何も言わずに引き受けてくれた。○○さんにとってはそんなに大変な仕事じゃないのかもね」と相手は勝手に解釈し始めます。当然、次もあなたはその仕事を頼まれます。そんなにイヤじゃないのならお願いしても大丈夫だよねって気持ちで。
また、こんなケースもあります。
気乗りしない飲み会だけど断るのも悪いのでっと毎回引き受けていた人がいたとします。すると「○○さんは飲み会の誘いに必ずのって来るから、この飲み会に参加するのが好きなんだろう」と相手は勝手に想像します。そうなると、逆に誘わないのは悪いよねっとなって、むしろあなたは毎回誘われることになりました。あなたからしたら「なんで毎回誘うの?」っと思っているにもかかわらず。
このように周りはあなたの行動を元に、あなたのことを勝手に解釈します。
いやいや、こっちは我慢して引き受けているし、はっきり言わないまでも引き受けるときの言葉のニュアンスとか、何気ない態度で自分の気持ちを表現しているから伝わっているだろう。
そんな期待を抱いて我慢を続けていたとしても、おそらくあなたが思っている以上にその我慢は周りの人に伝わっていない可能性があります。
人の心などわかるはずがない
私たちはなんとなく「他人の心がわかる」と思って暮らしています。
とくに敏感な人ほど何かと先回りをして、周りの人に気を使わせないように、不機嫌にさせないようにと考えながら行動しています。
ひょっとするとあなたもそういう人かもしれません。
しかし、私の尊敬する臨床心理学の河合隼雄先生は、その著書「こころの処方箋」の中で以下のように書かれています。
一般の人は人の心がすぐわかると思っておられるが、人の心がいかにわからないかということを、確信をもって知っているところが、専門家の特徴である。
自分と他人の間には大きな隔たりがある
実際には他人の心はわからないものです。
自分と他人との間には分かり合えないほどの大きな隔たりがあるのに、私たちはお互いがわかったつもりでいます。
周りの人に気を使ったとしても、その行動が本当にその人のためになったかどうかは正確にはわかりません。ましてやこちらが我慢していることなんて、自分が思っている以上に相手には伝わっていません。
そう考えると、他人のために我慢し続けることが、本当にいいことなのかどうかわからなくなってきませんか?
自分の輪郭をちゃんと他人に伝える
どうせ他人の気持ちがわからないのなら、いつもなら我慢をしているところで、ちょっと「自分に今、沸き起こっている気持ち」を素直に表現してみてはいかがでしょうか?
嫌なことは嫌だと伝える
自分のやりたいこと伝える
自分が好きなこと、今ハマっていることを話す
自分の苦手なことを話す
最初はすごく怖いです。今まで「やっちゃいけないこと」思っていたことをやるのですから。
でも、小さなことからでいいので、自分の欲求をちゃんと言葉にして伝える。すると、やがて周りの人もあなたの好き嫌いがわかるようになってきます。
こんなことされたら嫌なんだな。
これが苦手なんだ。
こんなことしたいんだな。
筋トレの話になると目の色変えて楽しそうだな。
ヨーグルトめっちゃ好きなんだな。
周りの人があなたの輪郭を理解しはじめます。
周りの人があなたに接する感じが変わってくる
あなたの輪郭がはっきりしてくると、周りの人も「これ以上は踏み込んだらダメなライン」がちゃんとわかるようになってきます。
嫌なことは最初から頼まれにくくなるし、仮に頼まれたとして相手もそれなりに気をつかって頼んでくれます。もし引き受けようものなら、相手はすごく感謝してくれるようになるかもしれません。
ちょっと前までは当たり前のように頼まれて、やってもこれといって感謝されなかったことが、大きく変わってくるのです。
むしろ積極的に大切にしてくれるかも
そして、あなたが好き嫌いをはっきり表現すると、周りの人の生活の中でもあなたを思い出すアンテナが立ってきます。ちょっとした場面で、あなたを思い出して、それを伝えたくなってきます。
たまたま、雑誌で見た新しいプロテインの情報を何気なく教えてくれるかもしれません。
旅先で見つけた地域限定のヨーグルトをみたとき「あの人、ヨーグルト好きって言ってたよな」ってお土産に買ってきてくれるかもしれません。
良かれと思ってガマンして、自分を表現しなかったことで、逆に周りはあなたのことがわからなかったのです。それがあなたに「自分は大切にされない」と思い込ませる理由だったのかもしれません。
自分の欲求をちゃんと言葉で伝えることで、周りの人があなたのことをわかるようになります。すると、逆に周りの人から大切にされる実感をえられるのです。
自分を大切にするとなぜか他人から大切にされる
自分の欲求をちゃんと伝えることは、自分を大切にすることです。そして、自分を大切にするとなぜか他人からも大切にされるようになってきます。
「自分 or 他人」
ではなく
「自分 → 他人」
まずは自分を大切にすること。
その一歩を踏み出せば、周りの人があなたを理解してくれます。あなたの輪郭がはっきりすれば、周りの人はそれを大切にあつかってくれます。
そして、おそらくあなたも、今まで以上に周りの人の好き嫌いに敏感になり、周りの人の輪郭を大切にすることになります。
そういった関係性が作れるようになると、人間関係は大きく変化していきます。
何事も最初の一歩は怖いものです。
最初は小さなことからで大丈夫です。
自分の嫌なことや好きなことを、なんでもいいので言葉で表現する習慣を作っていきましょう。
それが自分を大切にすることです。
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