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歩いて関門海峡を渡る

関門海峡を歩いて渡れる場所があると調べてわかったので、すこし足を延ばして行くことにした。正確には「関門トンネル人道」というらしい。門司港駅から歩いたのだが、この人道に行くまでも結構歩く。他にも行き方はあるだろうが、ちょっと長い散歩のつもりだったので、そこは気にしない。

九州側から見た関門橋

1時間かからないくらいで、人道の入口にあたるエレベーターが見えてくる。このエレベーターに乗って地下に潜入する、ダンジョンのようだ。周りにはエレベーターから出てくる人たちも見えた。

関門トンネル人道の入口(実は下関側)

下に降りると、スタンプ台や反対側から来た人のための突破記念のパネルが置いてあるけれども、ちょっと殺風景な(?)空間が待っていた。単に通路なのだから仕方ないが、人がいなかったらちょっと怖い気もする。

これから始まる長いトンネルは、まるでポケモンの地下通路のよう。これを見て作ったんじゃないかと思うくらいだ。ポケモンとは異なり、自転車は降りて通行しなければならない。長く見えるが、距離にして780mほどしかない。つまり、普通に歩けば10-15分程度なのである。

関門トンネル人道のスタート(門司港側)

途中には福岡県と山口県の県境がある。あぁ、今まさに県境を越えようとしているんだな感がMAXだ。

県境(その1)
県境(その2)

トンネルを抜けると再び地上へ上がるエレベーターに乗る。下がるときもそうだったが、エレベーターがやはり事務的である。古さも合わさって、止まったらどうしようか…と、つい考えてしまう(たぶん、その確率はかなり低いのだが)。

地上に戻ると、道路の向こう側に源義経像と平知盛像がある。壇ノ浦でこれを見てみたかったから、わざわざ歩いてきたというのもあったので、ちょっとした達成感を覚える。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で壇ノ浦のシーンが描かれたが、その前に2005年の「義経」のときにスポットが当てられて、これらの像もそのときに出来たのだと知った。近くには当時主演を務めていた滝沢秀明さんなど、出演陣の手形があった。その中で、松平健さんの手形もあり、これは今回の鎌倉殿で平清盛役を演じてでのことだったようで、健さんはここに赴いたのだなと、なんとなく感慨深い。

源義経像
平知盛像

一応、本州側からの関門橋も写真に収めてみた。バックに移る景色が変わるので違いが出て面白い。関門海峡は1日で4回も潮の流れが変わる珍しい海峡だという。これが源平合戦の勝敗を分けたのだなと思いを馳せる。

本州側から見た関門橋

ちなみに、地下のスタンプ台でスタンプを押すと、あとで関門を歩いて通った記念証がもらえるらしい。せっかくなので、押してみた。

横断記念スタンプ

そして所定の場所に行ってもらった記念証がこちら。ポストカードサイズでハンドバッグにも入れやすい。裏にも絵柄が描いてあるが、数種類から選ぶことができる。

そのまま下関市街地まで歩き、帰りはフェリーに乗って門司港に戻った。なかなかハードな散歩にはなったが、(きっと)車で通過するのとは違った趣きがあるんじゃないかなと思う。

関門TOPPA!記念証

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