見出し画像

箱根駅伝つれづれ番外編 関東学生連合チーム

予選会に惜しくも敗退したチームのメンバーで構成された学生連合チーム。箱根を経験したことのない大学の選手に走る機会を提供するという意味では、大変意味があると思う。ただ、ルール上、個人の記録、チームとしての記録は公式のものでなく、あくまで参考記録扱いである。チームとしての記録は致し方ないとして、個人記録は認めてあげてもいいのでは?と思う。幻の区間賞、ということも過去にはあったが、走るのは個人であるのだから、そこの頑張りは残してあげてほしい。

今年の学生連合チーム、非常にレベルが高く、10000mの記録でトップに立つのは中山選手(日本薬科3年)で28’07”33、これは他大学でもエースクラスのタイムである。また、並木選手(東京農大2年)は28’20”49、主将を務める斎藤選手(立教4年)も28’32”53と、28分台の選手が7名を数える。1区でうまく滑り出せればシードあたりで戦う可能性もある。

箱根駅伝にまだ出たことのない大学は、その雰囲気を掴むだけでも大きな収穫である。事前の準備、当日の雰囲気、走った後に感じるもの。どれを取っても、実際に出てみた人しかわからない感覚がきっとある。そういった生の情報を所属大学に持ち帰って、次年度以降のチームとしての取り組みに活かしていく。大学生の部活動ではあるが、これから社会に出ていく若者の側面もある。大きな舞台で経験したことを周りに伝えるというのも、その人の人生経験においては大事なことだと思うのだ。自分だけがわかったからいい、ではなく、周りに伝播させるにはどうしたらよいか?と考えることこそが財産である。だから、連合チームに選ばれた各人の役割は非常に大きいものがある。

今回走った記録だけでなく、あの時のあの選手が来年以降にこう繋がったのかも…と見ている側が追いかけられると、箱根駅伝が今よりも少しだけ面白く、深く感じられると思う。

よろしければサポートをお願い致します。頂いたサポートは新しいことを生み出すための活動に使用させていただきます。