見出し画像

ウエスト・サイド・ストーリー West Side Story

ウエスト・サイド・ストーリー
West Side Story

スティーブン・スピルバーグ監督

映画観てきました。
1960年代に発表されたウエストサイド物語 (映画)は、自分が若い頃にDVDで観たのですが、その頃の自分はダンスに興味があり、素晴らしいジャズダンスの場面ばかりを集中して見てた気がします。

今回のスピルバーグ監督のバージョンは、自分が年齢を重ねたせいもあるかもしれませんが、物語の内容に深く入り込んで観ることができました。一場面ずつが長めで、頻繁な場面転換によって振り回されることもなく、自然に映画の中に入り込むことができました。

全体的にとても丁寧に作られているので、今観てる場面がどのような状態で、どういうことが起こっているのかがよくわかり、映画に集中できます。子供さんが観ても十分楽しめると思います。

ミュージカル映画ということで、歌もダンスもハイレベルで素晴らしいのですが、それらが突出して主張しすぎることもなく、物語に自然に溶け込んでいました。セリフと歌の境をあまり感じず、より物語に集中できた気がします。特に後半から最後の心動かされるクライマックスは映画にどっぷり入り込んで観ていました。

すこーしネタバレ↓

スピルバーグが監督ということで、現代版のウエストサイドなのかな?ダンスがヒップホップとか?と少し構えてたのですがそんなことはなく、当時の昔の設定のままで、ダンスもオーソドックスなジャズダンスでした。曲のアレンジもシンセサウンドを使うこともなく生のオーケストラアレンジです。そのせいもあってか、当時の若者の物語として、違和感を感じることもなく自然に観ることができたのかもしれません。そしてなんといっても聴き馴染みのあるバーンスタインの曲が素晴らしく、場面ごとに流れてくる音楽は効果抜群です。

今の時代に対してのメッセージ性もあり、そしてこの素晴らしい物語を自分の手で再現しようと思ったスピルバーグの気持ちも少しわかるような気がしました。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?