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パンと感謝と紙ラベル

昨日は、僕の仕事の内容を、簡単にお話しましたが、僕が楽しく仕事が出来るのも、優しい妻と可愛い猫がいるからです。と言っても、猫は時々、仕事の邪魔をするけれど、それもまた、僕にとっては愛らしく。そして何より、僕が扱う商品を、気に入って買ってくださるお客さまがいるからこそ、僕はこうして飢えもせず、糧を得ながら生活出来るわけでして。僕はやっぱり、感謝の気持ちを忘れずに、仕事をしたいと思っています。

ところで僕は、今でこそ楽しく仕事をしていますが、昔はずっと、悩みながら、嫌々仕事をやっていました。その当時は、東京や横浜の飲食店を転々として、その後、四国に帰って来てからも、レストランで働いたり、パン屋の店長をしたりと、朝早くから夜遅くまで、会社の歯車になり、それこそ馬車馬のように必死で働いていましたが、ほとんど肉体労働に近いハードな仕事だったせいもあり、感謝どころか、楽しむ余裕もなくなって…。

そんなある日、ある事件に巻き込まれ、僕は傷つき、人間不信に陥って、心を病んで、仕事を辞めて、その当時付き合っていた彼女とも別れ、蒸気機関車から転がり落ちるように、社会のレールから脱落して、家に引きこもるようになりました。それから僕は一年近く、暗闇の中でもがきつつ、夢も希望も失って、先が全く見えぬまま、何も出来ずに、役に立たないものとして、ずっと苦しんでいましたが…。

閑話休題。話がちょっとそれそうなので、今日はこちら☟の商品を、ご紹介させていただきます。

この商品は、昔の日本酒や飲料水や薬などの紙ラベルを、袋に並べてセットにしたモノですが、結構人気がありまして。

だけど、ある男性に言わせると、「こんなモノを一体何に使うのか、役に立つとは思えない」と、鼻で笑っていましたが…。

ところがどっこい、彼らは役に立っていて。例えば、壜に貼ってみたり、鞄に貼ったりすることで、その場の空気が変わりますし。

コラージュやラッピングや、スクラップブッキングやジャンクジャーナルにも使えるし。額に入れれば、モダンなインテリアにもなりますし。

それに彼らは、ただそこに存在するだけで、レトロなコレクションアイテムとして、コレクターの方たちの目を楽しませ、心を弾ませてくれますし。

僕に言わせていただくと、「この世の中には、役に立たないモノはない」と言うのが、僕がこの仕事をしながら学んだ、僕なりの持論でありまして。

なんてことを書くと、断捨離が流行っている今の時代に取り残されて、古い紙ラベルならぬ、時代遅れのレッテルを、貼られてしまいそうですが…。

本来の役目を失ったこの古い紙ラベルが復活したように、社会のレールから脱落した僕が、暗闇から抜け出すエピソードは、近いうちにいずれまた^_^


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