検索スクラップ レファ協を知る、レファ協で知る

加藤陽子先生のエッセイに井上ひさしの言葉が引用されていました。
そして、その言葉を検索すると「レファ協」がヒットしました。

「レファレンス協同データベースは、国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している調べ物のためのデータベースです。」

便利ですね。とはいえ、肝心なのは引用された言葉です。
長めだけれど、たしかに。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

でも、結局「難しいことは、やはり難しく」「易しいことは浅くなり」「面白いことは不真面目に」「愉快なことは度を越して不愉快に」----なってしまいます。

井上ひさしの言葉「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」の出典が知りたいとの依頼があり調査をしたところ、以下の資料に、劇団「こまつ座」の雑誌「the座」の1989年版に初出したのではないかと思われる記載を発見しました。(「井上ひさし伝」桐原良光/著 白水社 p343~p345)
「the座」1989年版がその言葉の出典にあたるかどうか確認をお願いします。

ご指定の資料を通覧しました。
以下に関連の記述が見つかりました。
項目名 前口上
著者 井上ひさし
ページ pp.16-17
*劇場の構想を練っていた時の回想とともに、「むずかしいことをやさしく、・・・という呪文のように長い標語をこしらえたのも、そのころのことでした」という記載があります(16ページ下段)。
当館請求記号 Z11-1392
タイトル The座.
巻号・年月 14 1989.9
出版事項 東京 : こまつ座, 1984-


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