帰国子女の窓から

彩です。京都生まれ、パリ・東京育ち、学生時代は神戸・京都、今はふたたび東京。帰国子女目…

帰国子女の窓から

彩です。京都生まれ、パリ・東京育ち、学生時代は神戸・京都、今はふたたび東京。帰国子女目線の四方山を、気が向いた時に書いています。日常的に日仏英語を話しながら、天才音楽家フランソワ・デュボワのマネジャーとして奮闘中。アートと教育事業の経営者です。心身を調える太極拳(武当式)が好き。

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中学受験を即決したのは、感性

先週の「帰国子女の学校選び」記事で、わたしが"帰国子女的理由で“地元の公立中学に行きたくなくて、受験を決意したという話をしました。 きょうは、その話を少ししてみます。いやあ、ほんとに即決でした(笑) フランスの現地校から、日本の公立小学校に3年生で編入してきたわたしは、子供特有のすばらしい適応能力を発揮して、ローカルな学校生活に馴染もうと、日々を過ごしていました。 そんなある日のことです。 たしか、5年生に上がってすぐだったと思います。その日は、母が運転する車でどこか

    • 帰国子女の学校選び:インターナショナル・スクールに入れるかどうかの悩みどころと、正しい答えの導き方

      この『帰国子女の窓から』を書こうと決めたときに、この話題は絶対に書こうと思っていました。なぜなら、帰国子女の家族は、本人も含めて漏れなくこの大問題にぶち当たって、もう本当に無茶苦茶悩むからです。 悩んだ結果の良し・悪しをざっぷり被ってしまうのは子供たち本人で、親としてもそのあたりの責任重大さを感じて、余計に悩むところだと思います。 帰国子女の場合、経済的に許される状況にあれば、日本の学校(公立・私立・国立)の他に、インターナショナル・スクール(=インター)に進学する選択肢

      • 作文が書けない子ども

        日本に帰国したての頃、作文が書けなくて困ったという話を「母国語と母語の話」の記事で少し触れましたね。 きょうは、そのつづきをお話してみたいと思います。 2歳の誕生日に渡仏して以来、8歳半までずっとフランスの現地校に通っていたわたしが、初めて日本の学校を経験したのは、帰国してから編入したとある千葉の片田舎の公立小学校でした。渡仏前に所有していた千葉のマンションに”とりあえず”住んで、家のまん前にある小学校に”とりあえず”通うことに。 親としても、生活スタイルも価値観も使用

        • 【プロフィール代わりに】noteを書こうと思ったきっかけ

          フランスからの帰国子女として日本に戻ってきてから、35年以上経ちました。 母国語=日本語、母語=フランス語、学習して身につけた=英語、の3カ国語を日常的に場面ごとに使いわけて、仕事や生活を楽しんでいます。 見た目も日本人で、一応の行儀作法も日本式を身につけているので、日本語のみで話をしている限り、わたしを帰国子女と見抜く(?)ことはできないもしれません(笑) トリリンガルはたいへん便利で、だいたいの国の人ともコミュニケーションが取れるという有り難さがあります。ただし、こ

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          母国語と母語の話

          帰国子女とひとことで言っても、千差万別、様々なケースがありますので、わたしの場合を少しお話しましょう。 プロフィールにもある通り、わたしはフランス(パリ)の帰国子女です。両親とも日本人で、2歳でパリの空港に降り立ち、8歳半までそこで育ちました。 その後、日本に帰国して高校まで東京で過ごしました。親の仕事の都合で、ふたたび、海外に出るであろうとずっと言われていたのですが、様々な巡りあわせで、結局日本で学校生活を全うするに至りました。大学は関西で過ごし、社会人になってから東京

          母国語と母語の話

          アイコンの話

          どこにでも飛んでいける、蝶にしました。 ひとつの土地や文化に囚われない帰国子女のイメージに、あっているかなと思ってのチョイスです。 枠からはみ出ているのも、帰国子女ならではの特徴ですよね。 だけど、枠を飛び出すのは帰国子女に限らずのことで、生きていれば誰にでも起っていることだと思います。 わたしにとっては、枠を飛び出す生き方がとても心地よいです。けど、枠外に足をおくと自分の軸がしっかりしていないと吹き飛ばされてしまうので、ときどき、しっかり軸は立ってるかな?と確認する