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車いすの障がい者の方に声をかける勇気・体験談

先日私はAKB48の握手会へ行ってきました。(1日目の記事、と2日目の記事参照)
AKB48の握手会は、各レーンにちゃんと車いすの人が入れる用の通路が用意されていました。
そして、私は自分が並んでいる時に、たまたま違うレーンで「自分のアイドル」と握手をしている車いすの方をお見掛けしました
「なんていいイベントだろう」
「なんていいご趣味をお持ちなんだろう」
と思いました
劇場でもいつも車いすスペースが必ず用意されています

アイドルのファンって、お金のかけ方が偏り過ぎなければいい趣味だと思うのですよ。単純に楽しいし、応援して育っていく姿を見るのも楽しいです。
私ももし彼氏がAKB48ファンだったら一緒に公演行けますし、先日の握手会の生写真交換の場所で出会った方の中にも既婚者だけど奥さんが理解があって、こうやって生写真集めの趣味を続けていると言っていました。
キャバクラとかとは違うので、浮気の心配はゼロですし、ファン同士で交流することでまた楽しいですがほとんどが男性です

さて、そんな握手会2日目の出来事なんですけど。
私は家族と一緒に来ていて、家族は近くのイオンモールで遊んでいました。
そろそろ帰ろうか、ということになって、イオンモールの方が駅より遠いので、私は握手会会場で待っていました
そうしたら、そろそろ冷えてくる時間だったので、車いすの方が上着を取り出して一人で着ようとしているのがふと目に入りました
「大丈夫かな~」と思いつつも「自分でできることは、自分でやることもリハビリである」という風にテレビで見たことがあったので、丁度離れた所で私は立っていたので見守っていました。
一人でうまく着れそう・・・と思ったのですが、右手に袖を通して、左に袖を通した時点で、上着が背中でねじれてぐるんぐるんになっていたんですね
丁度風が強かったので、ゆっくり着ている間にヘンになっちゃったんだと思います
男性も「あれ?」ってカンジになっていて。ちゃんと着たのになんかヘンだぞと。
これは自分ひとりで直すのは大変そうだ、と思って私は声をかけに行きました

「何かお手伝いが必要ですか?」

見守っている時は背中しか見えてなかった男性は、お顔を見てお話するために目を合わせてお話をしてみたら、ぱっと見脳性まひっぽくて、体の自由はきかないけれど頭はしっかりされてるご様子でした。

男性は笑顔で首を縦にふりました。
「わかりました~!これねー実は背中で上着がねじれてるんですよ!」

と、一旦通した左袖をとって、ねじれを直して左袖を通してもらいました
「ね?これならあったかいですよね!」

そう言って背中から前に戻った私に男性は笑顔で、たぶん「ありがとう」と発したかったっぽい声を出されました
「良かった!お気をつけて!」
私も笑顔で手を振り、その場を離れました

たったそれだけの交流でしたが、同じファン同士、なんとなくいいことした気分にもなり、思い出に残る交流でした。

多分声をかけるタイミングって難しくて、周りには沢山の人が行きかっている中で彼は頑張って上着を着ようとしていた訳ですが、「自分でできることをやるのもリハビリ」なので、私のように見守っていた方も他にもいたかもしれません
だからそこにいた沢山の人たちに「なんで声かけないの!助けてあげないの!」とは思いません
率先して私が声かけちゃってるし(苦笑)

でもこれを書き記したのは、まず
「自分でできることは自分でやることもリハビリ」だから頑張っている姿を見守ることも大切だろうということと、
「それでも必要そうな時は声をかけると、こんな風な交流になるんですよー」という実例をご紹介することで「次困ってる人を見かけたら、勇気をもって声をかけてみようかな」と思って頂けたら、そのきっかけになったら、と思いました
実際その男性はおひとりで握手会に来場されている時点で、何でもある程度一通りこなせるということなんだと思うんですね
だからご家族の同伴もなかった(同伴ありで握手会に来ている人もみかけました)
だから、怖くないし、ある程度意思疎通もできると思っていました

やっぱり日ごろ関わることが少ないですから、車いすの方と接するってちょっと「声かけていいのかな」とか困りますよね。特に今回私が声をかけた男性は脳性まひっぽい感じだったので、見た目から明らかに障がい者っぽい感じだったと思います。私は背中を見守っていただけなのでわからなかったですが、前から歩いてこられた方からしたら「声かけていいのかわからない」が倍増されたかと思います

でもこんな風に、いいことした!いい一期一会だった!って思える素敵な経験ができるので、是非困っている方がいたら声をかけてみて下さいね

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)