手をつなぐ

育児名言・これを聞いたらラクになった!~保育園園長さんのホンネ~

まだ娘が一歳と少しで、つかまり立ち、つかまり歩きはできるけど、慎重派の彼女は絶対につかまってないとイヤ!という時期でした。
ママ的には「それだけ足も体重移動もしっかりしているんだから絶対歩けるって(笑)」と思いつつ、娘が勇気を出して一歩踏み出すのをのんびり待っていました。
両親に似て、娘はとっても慎重派なのです(苦笑)

ある日、某デパートの屋上の遊具コーナーでのことでした。
まだ滑り台や、それに付随する階段、トンネルなどは怖くて無理!という娘でしたが、丁度つかまり歩きで外を歩くのに夢中になっている時期だったので、旦那が娘の手を握って、滑り台の周りをゆっくりお散歩している時でした。
私はそれまでにショッピングなどで歩き回って疲れていたので、声掛けなどしたり動画撮ったりはしてましたが、ベンチに座って荷物を見守りながらのんびりしていました

その時に、突然見知らぬ男性から声をかけられました
見た目は30代後半位の男性で、手には行政書士のテキストを持っていました。
法学に詳しい私は目ざとくその行政書士のテキストに目がいったのですが(苦笑)

男性「あの~すみません。あちらの手を繋いで歩ている娘さんとパパのママさんですか?」
私「はい。何かありましたか?」
男性「あの~…無理に、歩かせない方がいいですよ

なぬ!?と突然の話題にびっくりしました
私は基本的に人見知りがないので、普通に受け答えをしました

私「や~それがですね~。最近娘がお外でのつかまり歩きに夢中でして、あれも娘が歩きたがってるから仕方なく旦那が付き合ってるんですよ(苦笑)」
男性「そうなんだ。それならいいんです。実は私、保育園の園長をしていまして、ああやって両親が急いで、無理に子供を歩かせようとしたりするの沢山見てきたので、てっきりそれかと思いまして、お声かけさせて頂いたんですよね」
私「そうなんですか~!わざわざありがとうございます」
園長「子供って、ほっといても歩くから全然無理しなくていいんですよ。むしろはいはいの時期が長い方が体幹がしっかりするから、歩けるようになってもふらふらしないし、転びにくいんです。無理して歩けるようになった子はもう転んだりぶつけたりしてて見てて危ない。はいはいで体幹鍛えられるんですよね。だからはいはいは長い方がいいって言われるんです。ウチも娘は自由にさせてました。だから歩くようになったのは一歳半位かなぁ(8か月とかで歩いちゃう子もいたりするので、一歳半は遅い方。ちなみにわが娘も結局一歳半で歩き始めました)」
私「なるほどー!そうなんですね。ウチも、もう一歳過ぎたし歩みもしっかりしてるし歩けるでしょ!ってツッコミ入れたくなるんですけど、そういう意味ではマイペースに歩くようになるのを待つのがいいんですね」
園長「そうなんですよ!」
私「そうだ!園長さんだったら突然なんですけど、ご相談乗ってもらいたいことが…」
園長「なんでしょう?」
私「実は、娘は一歳とっくに過ぎてるんですが、全然離乳食が進まないんです。ミルクばっかりで、ほとんど食べてくれなくて。もうどうしたらいいのかわからなくて悩んでいるんです(当時最大の悩みだった)」
園長「なるほど~。お母さん、大丈夫ですよ。子供は本能で自然と育ちますから。両親があーだこーだ工夫したり悩んだりしなくても、しっかり成長しますから大丈夫」
私「なるほど!確かに娘は生まれてからずっと本能で生きてますよね!(笑)本能でミルク飲んで、本能で寝て…なるほどなぁ。なんか離乳が進まないからって主治医の先生に結構色々言われてちょっとヘコんでたんですよね~…」
園長「僕の経験では、子供の最高の主治医はお母さんです。だから、風邪ひいたりとか体調悪いかもっていうのに一番に気づくのはいつも傍にいないお医者さんじゃなくてお母さんでしょう?だからそんなの気にしなくていいです」
私「あーーほんとですかーー!なんかそう聞いてすっごい気持ちが楽になりました!」

そんなお話を立ち話でさせて頂きました。
あちらも「突然ぶしつけにすみません」などとおっしゃっていましたが、私にとっては本当に気が楽になって。
だってたくさんの子供たちを見てきた方が言うのですから。

…多分ここで、なんでこの人が園長さんだ、と私が確信できたのか、と言いますと、その方が持っていた行政書士のテキストです
そちらは私の分野なので突っ込んでみました

私「なんか、行政書士のテキストお勉強されてるみたいですけど、行政書士になりたいんですか?」
園長「いいえ。そうじゃなくてですね。なんか行政とかが色々(園運営について法律とか行政命令系のことを)言ってくるので、少しでも対応できるように学んでおこうかと…」
と言ってテキストを見ながら顔をしかめたんですよね
ホントはこんなの休日に勉強したくないのにって顔に思いっきり書いてありまして(笑)
そういうの、ありそう!って私も思って、納得したのでした

(ちなみに行政書士は法律系資格の中では比較的簡単で受かりやすいけれど、実際行政書士として働ける働き先がほとんどないので受験して資格をもっていても働くことはほとんどできません)

まぁ、実際あの方が園長さんであってもなくてもいいです

「子供は本能で自然と育つから大丈夫」
「子供の主治医はお母さん」

という素敵な言葉を頂くことができました。
何かくじけそうな時、私がママでいいのかなと思った時、私でいいんだって思える最高の名言だと思いました
園長さんとお別れした後、すぐスマホに名言メモらせてもらいました。

園長さん、ありがとう!

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)