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症例紹介#12【顔の痺れとめまい】

【患者】

40代女性

【主訴】

左顔面の痺れと、めまい
数ヶ月前からめまいがしだした。
その内治るだろうと思いそのままにしていると、次第に顔の左側が痺れるようになってきた。
怖くなって整形外科と耳鼻科に行ったが、
「どこにも異常はない」
と言われ、湿布とロキソニンをもらったが、症状は治らない。

【所見】

体格は細身で撫で肩
眼振はない
脈は細く強く打つ(緊)
舌は全体的に白っぽく力がない
整形外科、耳鼻科で異常がなく、めまいと顔の痺れを引き起こすのは
肩甲挙筋・胸鎖乳突筋が考えられる。

【施術】

うつ伏せ姿勢で、首の骨の両サイドにある「肩甲挙筋」に触れると、ハリガネのように固くなっていた。
首から肩甲骨の上角に結ぶ同筋肉が硬直すると、
耳の下から顔面へ走行する神経を圧迫するため、痺れが生じる。

また首の筋肉の硬直は脳への血流を阻害し、
・めまい
・ぼんやり感
・頭痛
・うつ症状
といった症状を引き起こす。

同筋肉のトリガーポイントを押圧すると、
「顔が痺れる...」
と症状が再現される旨申し立てたことから、
本件症状の原因筋は
肩甲挙筋で間違いなかったことになる。

後は鍼を使って同筋肉の硬直が戻らないよう、
念入りに弛緩させるとともに、
肩甲挙筋の上を走行する
「手の太陽小腸経」ライン
に沿って、経絡を刺激していき、終了した。

【術後】

施術後、感想を尋ねたところ
「ウソみたいに痺れもめまいもなくなりました。
肩凝りが原因とは思いませんでした」
と、喜んでいた。

このように、肩凝りは「肩」だけではなく、
首から上の症状、精神症状としても
現れることが多い。

もしこのような症状でお悩みの方がいたら
ぜひ一度当院に相談していただければと思います。

【東洋医学の経絡手の太陽小腸経絡とは】

手の小指から始まり、耳の「聴宮」で終わる、
「気の流れのライン」
のこと。


小腸経絡はこれが全てではないが、
めまい、顔の痺れと、
驚くほど同じラインを通っていることがわかる。

養生法

上記「肩外兪」に灸をするとともに
下記「少沢」に灸をすると良い。
少沢」は小腸経絡の始まる場所であり、小腸経絡全ての流れを
正常にする作用があるからです。

小指の爪の根本外側

せんねん灸が最もスタンダードで使いやすい為、オススメです。

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