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シンスプリントの原因チェックとセルフケア

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、すねの内側に痛みが生じる障害です。急に走行距離が増えたランナーや、オフがあけて練習強度がいきなり高くなった選手に多く生じます。


自然と治ることも多く、痛いけど放置してしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、プレーができなくなってしまうほど重症化したり、疲労骨折に至ることもありますので、症状が重篤なものにならないうちに対応をしておくことが望まれます。

この記事では、シンスプリントになりやすい足や膝のチェックポイント、その改善方法、再発予防のためのトレーニングを紹介しています。

シンスプリントは仕方ないものと諦めず、原因をチェックして改善することで痛みを減らしていくことができます。

シンスプリントで悩む選手や、その指導者の方はぜひチェックしてみてください。


前回は足首の捻挫について記しました。足のアライメント修正など、シンスプリントと関係する部分もありますので、捻挫をしたことのある側のすねが痛い、という選手はぜひこちらもチェックしてみてください。

シンスプリントのチェックポイント

シンスプリントになりやすい人の特徴は以下の通りです。
(一部抜粋)

・女性>男性
・BMI高値
・立つと足の内側アーチがつぶれる(Navicular drop test)
・股関節の可動域制限(股関節内旋制限)
・1週間当たりの走行量の急激な増加
                 (Barnes 2008、Moen 2012)

その他に、Re-Viveでは以下のポイントにも着目しています。

・スクワットをした時につま先が外を向く(背屈制限、下腿外旋)
・片足立ちをしたときに重心が過剰に患側に偏る


まずは、何が問題で痛みが出ているのかをチェックしてみましょう。チェックする項目を動画にまとめていますのでどうぞ(^^)


シンスプリントのセルフケア

シンスプリントを改善するためのセルフケアを紹介します。


先ほどのチェックポイントで、膝を深く曲げるとつま先が外を向いていき、膝が内側に入りやすい方は、すねが外側にねじれて固まっている可能性があります。

そのような方向けのケアを2つ紹介します。

1つ目は膝外側のほぐしです。

膝の外側にはたくさんの筋肉や軟部組織があり、硬くなるとすねが外側に引っ張られて固まってしまいます。
すねが内側へ回旋しやすくなるようにほぐしていきましょう。

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膝外側のケア

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