子ども病院
ラパス市のミラフローレスという地区に病院が林立しているエリアがある。大きな病院が、一、二、三、そのうちの一つは子ども病院だった。ちょっと調べ物がありうかがった。
医療費
6歳未満児は無料で医療を受けることができる。
しかし、ここで私に紹介された子どもは6歳になってから難病の診断をされたという7歳児だった。
別の県からここまでバスを乗り継いで山超え谷超え数日かけてやってきて入院しているという。
もちろん親と一緒にきたわけだが、
お父さんが言うには「交通費だけでもかなりの出費だった」と。
そして、「仕事があるから帰らなきゃならないけど、子どもだけ置いて帰るのも心配だし」と涙を流していた。
私も何ができるわけでもないので一緒に泣くことくらいしかできなくて申し訳なくなる。
そんな風に落ち込んでいたら、今度は、別の人が「お金をくれ、日本人だろ?金あるんだろ?」と、そんな雰囲気のいかにも貧しそうな装いの女性たちに囲まれてしまった。
どうしよう?どうしようもない。
病院の職員さんのところへ行って、
「治療費とか入院費って、どのくらいかかるんですか?」とたずねてみた。
職員さんは、分厚いファイルを5冊くらい見せてくれた。
確かに、なんか、高い・・・。
と思って言葉を失っている私に職員さんは言う、
「この子たち、みんな、治療費を払えなくて親に捨てられたんだよ」と。
ほんまかいな・・・
火傷(やけど)で親を失う
しかも、ほとんど「火傷(やけど)」の患者さんだった。
親の不注意で高温の油が入っている鍋をひっくり返しちゃって火傷して病院に搬送されたけど、でも、、、というケースが一番多いという。
ほんまかいな・・・。
そして、治療費を払えないから親が行方をくらましてしまい、
子どもは病院から孤児院へ送られる。
ほんまかいな・・・・。
信じられなかったけれど、ここはボリビアだから本当だと思う。
ボリビアの医療従事者に悪い人ってあんまりいなかったから。
みんな親切でやさしかったから。
ここで私に嘘(うそ)をつくことはないと思う。
窓口負担額のディスカウント
ちなみに私は、子ども病院のとなりにある大人用の病院を受診したことがある。
ずっと体調が悪かったから、ここで検査を受けたりいろいろお世話になった。
その時の支払いが、ボリビアは日本のような国民皆保険制度は無いものの、診察後、支払いの直前に、いくらまで払えるかを相談して個別対応で負担割合を決める制度だった。
4ランクあり、全額支払い、2割、4割、全額免除、みたいな感じ。
外国人はたいてい上から二番目、学生は下から二番目になるらしい。
私のような外国人学生はどうなるか。
ボリビアの入管法では学生ビザでの就労は例外なく禁止なので、
留学生だから働いていない故にお金ないです、とアピールしたら
下から二番目にしてくれた。
大学がやっている学生向けの医療保険
そういうのもあるとのことで、申請に行きました。
この話は、またあとで。
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