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日常note#22 「休む勇気も大切」

熱くなっているところに冷水をぶっかけるのは勇気がいる。
勢いを止めかねないし、チャンスを逃してしまうかもしれない。

僕のレッスン生(男子高3)はここ1、2ヶ月に勝負が掛かっている。
主要な大会が集中しているからだ。

1年生の頃から取り組んできたことがようやく形に出始めており、僕も本人も今後に期待できているのだ。

ここからさらにペースを上げて追い込んでいきたいところではあるが、彼には一つ問題がある。

怪我を抱えているのだ。

練習はがっちりしたい。
でもがっちりやった場合怪我が悪化する。

僕は休むように強く言っている。
ベストな内容で練習するよりも、健康体で試合を迎えてほしいからだ。

それでも練習したくてたまらない気持ちも理解できるのだ。

僕自身高校3年生のシーズンは怪我を抱えてのシーズンだったからだ。
ブロック注射を何回打って試合したか分からない。

この先まともにテニスできなくなってもいいから、今年1年戦わせてくれ。

最後のシーズンはこう思って練習と治療を並行して行っていた。

彼もきっと同じ気持ちなのだと思う。
だから練習して追い込みたい気持ちは痛いほど理解できる。


しかし大会2週間前ということもあり、リスクが大きすぎるので燃えたぎっている彼を遮るように練習を休むよう"命令"した。

怪我を抱えながら壊れてもいい覚悟で何かに打ち込む様子は、感動的だしかっこいいものとして捉えられがちだが、この先もあることそしてどこにベストを持っていくのか考えなければいけない。

映画や漫画ではなくリアルな世界だからこそ、覚めた視点もこういうときは必要になる。

どうかこれ以上悪化しないようにと願うばかりである。

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