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DMT KR1 インプレッション!

2月の末日に新たなシューズが届いた。それも二足。その内一足はまだ諸事情で使えないんだけど、4月には使用開始予定。というわけで現在使用中のKR1のインプレをしようと思う。

サイクルモード2018

最初にこのシューズを履いたのは2018年のサイクルモードだった。当時Gがフィジークのニットシューズを履いてツールを制し、バルベルデがニットシューズではないもののフィジークのシューズを履いて世界選手権を勝った。

そのおかげでGとバルベルデがすごくクローズアップされてたと思う。故にニットシューズというジャンルが注目を浴びるのは想像に難くなかった。

当時私はDMTのRS1を使用しており不満に思う点は無かったのだが、やはり新作は気になるものでいくつかのシューズを試し履きした。

やはり注目を浴びていたフィジークのニットシューズやレイクの超軽量シューズなんかを履いたが、個人的には全くフィットしなかった。いや、違うか。レイクはともかくフィジークに関してはそれなりにフィットしてくれたが、ニットシューズという私にとっての【未知】にしてはかなり衝撃が薄かった。

ニットシューズと言っても変わらないなと。そう思ってDMTのブースで新作シューズを履いた時だ。もうそれは凄まじい衝撃だった。シューズに足を入れた瞬間、ピタリと足の甲の形に合わせてシューズが変形したのだ。空洞など一切無く、一体感が凄まじかった。この時このシューズを買うと心に決めた。

KR1とは

飛んで現在。ここまで大体2000キロほどお世話になったが、正直凄い。凄くいい。端的に言って超快適。

私は実は硬いシューズは好きではない。今年の一月元旦にRS1が事情で使えなくなり、3年前に使っていたシューズ(エントリーモデル)を引っ張り出して2ヶ月使用して思った。

某お騒がせホイールメーカーの人が言ってたけど、シューズのソールの硬さはそこまで関係ない。硬いシューズと柔らかいシューズのどちらがいいかと言われたら皆硬いシューズと答えるだろうけど、個人的にはソールは柔らかめが好みだ。パワーロスなんてほぼ無い。

しかしそういう柔らかいシューズ(エントリー)は大抵足にフィットしない。固定方法がバックルなりベルクロなりで、圧力にムラがある。そのため快適とは言い難いのが実情だ。
一方硬いシューズ(ハイエンド)は固定方法がBoAクロージャーや紐、ベルクロだとしても圧力のかかり方を考えた設計をしているために圧が分散され、一体感のあるペダリングが可能になる。しかしいくら高いシューズでも越えられない壁というものは存在していた。それは【シューズの素材であるナイロンそのものの柔軟性】だ。

つまり一人一人の足の形には合わせられないということだ。通常の素材なら不可能に近い。熱成形をしても夏には形が変化してしまうため、意味が薄い。

そこを解決したのはDMT。2016年のRS1に着想を得たのか、360°から足に圧をかけるという方向性にシフトしたのだ。結果は成功。僅か2年でオリンピックを制したシューズを超えてきた。

ではDMT KR1と、フィジーク R1B INFINITOとの違いは何か。それは『タン』の違いだ。

KR1はタン(にあたる部分)までニット素材だが、R1B INFINITOはタンの部分は通常のナイロン素材だ。

ここでフィット感に大きな差が生じた。正直ソールはもっと柔らかくて良いのだけど、極上のフィット感はそんな些細な不満を彼方へと追いやってしまう。

インプレ的な何か

インプレと言いながらここまでインプレらしいことを一切書かず、かのインプレ作家の如く『このシューズは素晴らしいです!』と再三言うのには理由がある。

一つはこのシューズに不満がないこと。そしてもう一つはシューズのインプレはとても難しいということだ。

シューズとヘルメットに関しては、私は人に意見を求めない。自分の中に確固たる理想があり、その理想に近いものを選ぶからだ。

故に伝えたいのはこのシューズは私の理想に最も近いシューズであるということだ。ただそれだけだが、それを実現することはとても難しいことであることを私は知っている。まさに脱帽ものだ。

KR1を購入するなら

さて、話は変わるがシューズをどのように購入するか。普通ならサイズチャートを見て、自分に合うシューズを選ぶだろう。しかしこのシューズに関してはそれが通用しない。いや、しなくはないのだが、せっかく極上のフィット感を実現した理想(少なくとも私にとっては)のシューズなのだから、もう少し煮詰めよう。
定価4万5000円と高価だが、私のオススメはショップで買うことだ。いや、本当にそうして欲しい。試し履きできるか否かはかなり重要なファクターになる。

ちなみに私はRS1からハーフサイズダウンさせた。42.5→42だか、サイズを変えて満足している。人によって変わるかもしれないし、そもそもソールが合うか分からないのだから、シューズはちゃんとショップを通して購入すべきだ。

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