今から45年も前のお話から始まります。
公立高校の合格発表を友達と見に行った時にその人は､いました。

ウチの中学ではない他校の男子生徒。
その人を見た途端、『あの人知ってるあの人に以前会ってる！！』って電撃が走りました。
友達は何を言ってるの❓って感じでぽかーんとしていました。

その後 高校生活が始まり、あの彼を探すことに…
でもクラスは42名の7クラスもあり、彼がどこのクラスかも分からずいました。
3つの中学から受験して入学するのですから 同じ中学出身の子でも顔と名前は知っていても同じクラスになるのは初めてって子がほとんどでした。

しばらくすると彼がどこの中学出身で名前も誰かに聞いて知ることになりました。
遠くから自転車通学で来ていることもわかりました。

でもただ目で追うだけで気になるけど､話すこともなく二学期を迎えました。
そして文化祭の準備が始まり放課後､ワイワイガヤガヤすることが数週間過ぎました。
そのうち仲良し女子グループで気になる男子にアクションを起こそうってことになりました。

けれども自分が気になる男子にアクションを起こす訳ではなく､私は友達の好きな男子に友達の代わりに友達の気持ちを伝えにいくと言う役目を承りました。残念ながら結果は❌でした。

そして私は彼の写真を手に入れたいと思い､同じ出身中学校の友達にお願いして
屋上に呼び出して、写真を撮ってもらうことが出来ました。

残念な結果になった友達が写ルンですカメラで撮ってくれました。

現像して写真が出来あがり一枚は私が、もう一枚は彼に手渡すことにしました。

ここで私は勇気を出して自分で彼に写真を手渡すことにしました。

しかし放課後､彼のクラスに行き､彼を呼ぶのは､また同じ出身中学校の友達に頼みました。

彼のクラスに行くと窓辺で男子友達と雑談している彼がいました。

友達が『Mくん ちょっと』って呼び出してくれたと思ったら､パッとどこかに消えてしまいました。

あらぁ〜こうなったら私が渡すしかない(汗)

『この前は､ありがとう。これは､その時の写真です』とだけ言って無事に渡すことが出来ました。

それでスッキリして､もう二度と彼にアクションを起こすことはせずに一年が過ぎ
高2の３学期を迎えました。

私は同じクラスのＷくんに告られて､付き合うことになりました。

しかも8年も…

そのうち､いつの日かMくんを目で追いかける日がなくなっていきました。

つづく