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少しは進歩したのか、試着の旅

普段平日に都内に出ることはほとんどないのだけれど、年に何度か、「仕事で東京に来るのだけど数時間時間が空く」ということがある。今回は、前泊で午後仕事があるので、午前中は空いているというパターン。銀座にいられる時間は約3時間!さてどうする。


☕️まずは作戦会議

前回惨敗した銀座試着旅、足を棒にして、ヘトヘトになって何も出来ずに帰ってきたのだけれど、何より何もできなかった自分へのがっかり感が強かった。今回はうまくいかなくても自分を責めないことにしようと決めて、作戦会議。

前回の記事の通り、今一番気になっているものは鞄。あと、今回の出張で、かなりコンパクトに着替えを持ってきた結果、着替えたらちょっと鞄に入り切らないので、いい感じのサブバッグも欲しかった。

コーヒー屋に陣取り、行きたいところをリストアップしてみる。とりあえず現在気になっているものはこんな感じ。

  • 黒の小さめショルダー(長財布が入って、バッグを他のバッグに収納できるサイス)スーツに使えること。一応候補は絞ってあるけど、せっかくなので素敵ブランドバッグを見てくるのも良い

  • 母艦になるようなトートバッグ、肩掛け、上がちゃんと閉まる、底に鋲

  • サブバッグ、布でちょっと楽しい柄のもの

  • アクセサリー (何か良さげなリングがないか)

  • 香水(前回行きそびれたお店に勇気を出して行く)

気になるお店の銀座店をチェック。ハードルは低めに設定、まずは比較的馴染みのある松屋をぐるぐる見て回って、上の階にあるマリメッコをのぞく。香水とアクセサリーは1階を一巡り。松屋の裏通りにあるMotherhouseと前回入りそびれた資生堂に行けたら万々歳。新橋に抜けて、仕事に戻ろう。

👜テキスタイル屋さんの布バッグは沼ではなかろうか

久しぶりに銀座松屋に入って、香水とアクセサリーを眺めてひとまわり。やはり土曜日は混んでるようで、気になるところだけ目を止めて上階へ。黒の小さいバッグといえばやっぱりチェーンウォレットみたいな感じかなあと眺めていたのだが、ドレスには合うけどスーツはどかな?という感じで、深入りせず、高そうなバッグを眺めて、春物のセーターを眺めて上へ上へ。今年はちょっと襟の部分が大きいのが多い気がする(好みではない)。

たどり着いたマリメッコ。以前サブバッグでマリメッコの大きい布バッグを使っている姿を何かで見て、大胆な柄も楽しそうだなあと思っていた。かっちりした素材のもあるのだけれど、見たかったのはむしろテロテロした布トート。定番柄や、強烈な緑の植物柄とか、デニムに合わせるなら遊んでもいいよねえと眺めていたのだが、ちょっと違う場所に、もうひと群れ布トートを見つけた。これはどちらかというとホーム系のライン(Marimade)らしい。マリメッコファンではないので、その辺は全く詳しくない。が、この馬?の柄のバッグにはちょっとピンときた。店員さんに相談して、緑の植物柄とこの馬と持ってみたりして合わせたのだが、馬の方は地に水色も入ってるし、合わせやすい柄ですよね、と教えてくれた。なるほど、そのへんはスカーフみたいな感じだなあ。結構大きな面積の布を体の脇に置くわけだから、よく考えたら同じなのかも。このラインは廃番の布を使ってるのも多いから、柄はさまざまですよとのこと。他のも欲しくなりそうな予感。

👚やっぱり試着は大事なのだった

布バッグを無事買えて、少しワクワクしてきたので、調子に乗って次の店に行ってみる。

黒いミニバッグの母艦として考えているビジネストートを試着しに、Motherhouseへ。行ってみた店舗はどうやらレディースをメインで扱っているらしく、目当ての鞄は出ていなかったので聞いてみると奥から出てきた。A4が入るサイズで、肩に掛けられて、上がチャックでしまって、底に鋲が打ってある。ふむふむ。要望通り。が、肩掛けしてみたら、ちょっと収まりが悪い。ネットで見ていたものだと、男性が肩掛けして使っていたので、普通に大丈夫かと思っていたのだけど、これはちょっと無理かも。
 店員さんに相談すると、すごく似たラインでもう少しハンドル部分が長いのがあるらしい(このお店にはなかった)。その代わりマチは薄い。うーん、昔の私なら、薄いほうがいいと思っただろうけど、母艦としてはどうだろう。色々サイズを教えてもらって、底板が弛む問題(以前ここのバッグを使ったことがあるので、その時の経験から)など相談して、次回別店舗で試着をしてみることに決心がついたので、すんなりお店を出た。何も買えていないし、決まってもいないのだけど、なかなか楽しい体験だった。

🧴さあ残りは1時間

この時点で、さほどお腹も減っていないし、せっかくだからあと1軒。お昼は後回しで前回行きそびれた香水を見に行こう。

試したかった香水は、セルジュ・ルタンスで、そもそも扱っているお店がほとんどない(資生堂か帝国ホテル?)。行くしかないでしょ、とお店に入ると、ラッキーなことに本日はどのような〜と聞いてくれたお店の方々がちょうど香水の担当の方だった。もしお決まりでなければ、色々試してみますか?と2階に案内されると、驚きの無人。ちょうどお客さんが切れたところらしく、ゆっくり案内してもらえて、それだけでも楽しかった。

色々と試して、思っていたのと違うものに決めたのだけれど、さらにサンプルを下さるということで、仕事用でなくパーティ用のお勧めを聞いてみた。これまた色々と案内してもらえて、あーでもないこーでもないと、とても贅沢な時間。サンプルが品切れで気に入ったけど選べなかった香水の名前も教わって、とても満足して店を出た。

⏱️さあ仕事の時間です

そんなわけで、無事3時間一人試着旅は完了。前回のオドオドぶりから考えると大進歩ではなかろうか(普通のお買い物ともいう)。甘さの残らないシトラスの香水をひと吹き、肩にマリメッコのバッグをかけて、ちょっとお腹減ったなあと思いながら、現場に向かったのだった。めでたしめでたし。


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