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寝る前の安らぎの一時、至福の映画時間を綴っていきます。または、徒然的エクスペリメント。…

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寝る前の安らぎの一時、至福の映画時間を綴っていきます。または、徒然的エクスペリメント。 映画考察批評ブログ→https://eigawoyomu.wordpress.com/

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映画『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』(2020)

アキ・カウリスマキ監督、ロイ・アンダーソン監督的オフ・ビートな日本映画の傑作『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』は、独特な世界観と、現実を正確に風刺する鋭い洞察力で、近年稀にみる、日本映画に風穴を開けるインパクトを持った作品の一つだと思います。 この映画を見て、すぐ感じるのが、公式サイトにも書いてあるように、オフ・ビートな笑いとアナログ的作風から、アキ・カウリスマキ監督(フィンランド)やロイ・アンダーソン監督(スウェーデン)の作品を、連想させる作品です。 そして、池田暁(イケダ

    • 映画『さすらいの女神(ディーバ)たち』(フランス映画)

      『さすらいの女神(ディーバ)たち』は、フランスを代表する国際派俳優マチュー・アマルリックが監督・主演・脚本を担当し、カンヌ国際映画祭の監督賞と国際批評家連盟賞を受賞したフランス映画です。 この作品の特有なものとして最も語られることは、本物のニュー・バーレスクのダンサーたちが女優として出演している点です。飾らない彼女たちの振る舞いは、演技を感じさせないぐらい自然体で、ノンフィクションを見ているかのような没入感に浸ることができます。 しかし、何と言っても、マチュー・アマルリ

      • 映画『ベル・エポックでもう一度』(フランス映画)

        フランスの大人のラブ・コメディー映画『ベル・エポックでもう一度』(2019)は、改めて映画のすばらしさを、存分に感じさせてくれる作品です。 「ベル・エポック」とは、19世紀後半から1920年第にかけてのフランス・パリの豪華絢爛な栄光の時代を表した言葉ですが、映画の中のベル・エポックは、1974年のリヨンです。この映画の中のベル・エポックとは、ヴィクトルとマリアンヌの二人にとって最も輝いていた時を指しています。  映画『アバウト・ア・タイム』で父親が最後にリクエストしたタイ

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