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おてつたび、地域、コミュニティ作り

ニート、最後の旅。今回は「おてつたび」というサービスを利用して、茨城県のひたちなか市に1週間滞在をした。

宿泊した宿の目の前にはこんな景色が広がっている。

この景色に出会えると考えると毎晩、寝るのが楽しみで、毎朝起きるのが楽しい生活だった。朝が弱いので「朝起きるのが楽しみ」と思うこと自体が奇跡のようだった。

夜は焚火を囲む。
夜の海辺は0度近くなるうえ、海風が吹きつける。こんな寒い場所に5分もいられるのだろうか、と思ったのだけど、炎の熱量が思ったよりもすごい。

電気ヒーター10個あっても焚火の暖かさにはかなわないだろう。

参加者は起業した人、フリーランス、フルリモートの会社員、学生などがいた。生まれも育ちも今やっていることもバラバラだ。でも、炎の近くで「気温は低いけど、暖かいですね」からはじまる会話は絶対に否定されない。なんて贅沢な時間なのだろう。

たまたま日程があったからという理由半分で向かった場所だけど、「ああ、ずっとここにいたい」と思った。



運営は、地域起こしの一貫でこのイベントを開催していた。
仕事を転々としながら最終的にここにたどり着いた人、「このまま就活して首都圏でサラリーマンをやることへの疑問」を持った学生が主体となっていた。

運営はどんな街にしていきたいか?という目標設定において、

この地域には、人生に迷っている人にも来てほしいんです。

と言っていた。

確かに進路で迷うのは学生だけではない。社会人も悩んでいる。この半年、旅をしているとどこのゲストハウス、シェアハウスにも迷っている人がいた。

東京で過ごしていると迷っている人はなかなか見えない。みんな現状を受け入れながら生きている気がする。こんなことで悩んでいいのだろうか、と思っても周りになかなか言えない。

大学生も、大人も迷っている。

それでいい。

悩みながら、少しずつ進めればいい。自分が自分らしくいられる場所を見つければいい。その場所を彼らは作ろうとしていた。

なんだ、探せば迎え入れてくれる場所はあるんだな。

そういう場所があるのだと認識するだけで生きやすさがまるで変わると思う。探していれば必ず自分にとって心地の良いコミュニティはある。

首都圏で生きることは、孤独との戦いだ。近所づきあいがないからこそ、会社という輪がコミュニティなのに、最近では仕事とプライベートは別物です、と境界を引く人が増えた。

コミュニティ作りに興味を持った1週間だった。


おてつたび


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