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うちの本棚

うちの本棚を見てほしい。
(ここで言う「うち」は「家」のこと)


退職した母が建てた家こだわりの図書室。
棚板は移動可能なもの。私が塗りました。


動画に写っていない右の本棚の裏側。今はもう少し多い。


人生で、第二の母のような存在に何度か出会ってきた。何度も出会うものではないかもしれないけれど、それくらい「育ててもらった」という想いが強い存在。私にとって、そのひとつが「本」。

幼い頃から本に囲まれて育ってきた。本好きの両親と、3人のきょうだいと。6人家族みんな本が好きで、小説、漫画、絵本、その他たくさんの本が本棚を埋め尽くす光景が今も大好きだ。

末っ子の私は、ひとりの時間を過ごすことも多かった。両親は仕事が忙しく、姉とは年が離れていて、兄たちの遊びにいつも入れるわけではない子どもだった。

でも、ひとりの時間も楽しかった。家にある漫画を読むことが楽しくて、漫画を読み尽くして、気づいたら字の本も読むようになっていた。

中学生になって、両親が読む小説にも手を出し始め、宿題でもないのに勝手に感想文を書いていた。本から得た感動を、思いを、何かにぶつけたくて文字を書いていた。
そういうところ、あの頃から変わらないなぁと思う。

両親も、きょうだいも、私を大事に育ててくれた。たくさん影響を受けた。たくさん言葉をかけてもらった。いろんな背中を見せてもらった。

それと同じように、私は本にもたくさんの景色を見せてもらった。いろんなことを感じて、考えて、何かが残った。それは私の中に大事に降り積もっていると思う。

それが、「育ててもらった」という感覚。

たくさんの本に育ててもらった。環境を与えてくれた家族には感謝してもしきれない。私はこれからもたくさんの本を読んで、いろんなことを感じて、考えて、何かが心に残っていくのだろうと思う。


「わたしの本棚」というとスマホの中の電子書籍一覧を見せるのが適切な気がするけれど、私にとっては「うちの本棚」の方が誇らしい(今でも買った紙の本のほとんどは実家へ持ち帰ってうちの本棚に仕舞っている)。

うちの本棚は、まだまだ増え続けるに違いない。


#わたしの本棚

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