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賃貸でもお気に入りの空間に。台所の工夫についての話


学生時代から一人暮らしをしてきて今もなお賃貸暮らしをしている私は、賃貸住まい歴20年になります。賃貸物件に住まう者としては、ベテランの域?

借りて住まう以上、制約が付いて回るのでどうしても我慢や妥協が必要になってしまいます。でも、その中でも気持ちよく暮らしていきたいと、試行錯誤してきてこれはおすすめしたいと思える工夫についてお話ししたいと思います。

台所編、よろしければ最後までお付き合いください。

扉を外してオープン収納にする

入居して半年たたないうちに取り掛かったのが台所の吊戸棚の扉を外すことでした。前回の物件にもこのタイプの収納はあったのですが、便利なようでなんでもかんでも詰め込んでしまうブラックゾーンになりがちでした。

扉を閉めてしまえば中の状態がいくら乱れていても「見えない」安心感についつい甘えてしまうんですよね。
さらに、吊戸棚の中のものを取り出すには3つの動作が必要になります

① 扉を開ける
② ものを取り出す
③ 扉を閉める

急いでいる時にはたかが3つの動作がとても重くのしかかってくるように思えます。

扉を外してみると、3つ必要だった動作さ②のみに。
手を伸ばせば取れる快適さが味わえるようになりました。
さらに常に棚の中が目に見えることで、視界に入れても嫌な気分にならない、むしろ気持ちがいいと思える状態にしておきたいと、場を整えるやる気がでてきました。

退去するときに扉を原状復帰させる必要はありますが、快適に作業できる毎日の家事時間は私にはとても貴重だと思えています。

気に入った器や道具を並べて
すぐ手が届くように
拭いたらすぐしまえます

お気に入りの道具を愛用する

所有するものは気に入ったものにしたいと思って買い物をするようにしています。
欲しいものを簡単に手にできる便利な時代ですが、だからこそ選ぶ自由と物との出会いは大切にしていきたいと思っています。

作り手が見える道具には自然と愛着がわくし、大量生産されているものだって、自分の暮らしにフィットすると思える出合いがあるまで探してみたい。その積み重ねで、気が付けばお気に入りの道具たちに囲まれて暮らしてるなあと思えたら理想的です。

南部鉄器並べてみましたが、
あまり見えてないですね(笑)
キッチンからの眺め

色味を決める

インテリアの本の中には、空間の中に統一感を出すために使う色は3色がいいと書かれているものが多いかもしれません。
そういえば、「なーんかまとまりないな」と思えるときはいろいろな素材や色味が渋滞してしまっていたような・・・

・茶色(木)
・シルバー(ステンレス)
・白(器や琺瑯)
(予備で、黒)

この3色に今は狙いを定めてもの選びをしています。
暖色が恋しくなった時には、差し色を楽しむこともありますが大抵決めた色味に最後は戻っていきます。
色を決めたことでもの選びは各段に楽になりました。
家に合うかどうかの基準になる3色なので目移りすることがあまりなくなり、購入したものの雰囲気が合わずにがっかりということもほとんどありません。

食材が挿し色に

こうだったら、ああだったらとついつい思ってしまいますよね。私は特にたらればとないものねだり思考しがちです。。。
でも、今住んでいるこの家は家にいる時間を心地よくしてくれる私の好きな空間であることは確かに言えることだと思っています。自分や家族の好きな場所になるかどうかは、家自体の持つポテンシャルや作りだけではなくて、住む者のちょっとした思い付きや工夫、願いで少しずつかなえていけるもの。
いつか自分たちの家を持ちたいと思いながら(中古物件をリノベーションしたいのです)今はこの家が心地いい場所であるよう、工夫を楽しんでいけたらと思っています。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。


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