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~社内対談「リックの“中庭”」~第2回

こんにちは!
リックプロデュース広報担当です。
引き続き当ページをご覧いただきありがとうございます!

今回は、以前投稿しました社内対談「リックの中庭」の続編をお届けいたします。前回は、「若手から見た今の商業界のリアル」という題目でお届けしました。今回は、「今後の商業施設の在り方」について、引き続き若手メンバーの議論風景を覗いていただきたく、社内対談の模様をお送りします!

前回投稿
~社内対談「リックの“中庭”」~|RIC PRODUCE (リックプロデュース) (note.com)

社内若手メンバーがほぼ即興で議論の場に参加しています。
商業のプロでありながら、あえて一生活者として意見を飛び交わせておりますので、あなたも一人の生活者・消費者としての目線で気軽にお読みいただけると、私たちも非常に嬉しいです!

参加メンバー:杉江、岩井、池田、松本、新村、友永

今後の商業施設の在り方

ー前回、「若手から見た今の商業界のリアル」について議論しましたが、商業施設の利用する人、利用しない人それぞれの意見交換ができたと思います。こちらを踏まえて、商業施設の魅力・課題を整理し、『今後の商業施設の在り方』について考えていきましょう!
新村:「リアルで商品が見れるというのが商業施設の良さであると思います。
最近は、商品が溢れすぎて、流行が無くなり、各々が必要なもの、好きなものを買う時代になってきましたよね。
商業施設としては、目の前で商品の良さを伝えられるという長所を活かし、商品のストーリーやコンセプトを伝えていく業態を中心にMDを構成していくことが一つの案だと思います。
作っていく人の想いや苦労が見えると、多少高くても購買意欲が沸くのではないでしょうか。」
松本:「私も新村さんに同感です。商品のストーリーを知ることで、単なる物品購入ではなく、+の付加価値を感じられると思います。」
友永:「最近だとコスメであれば、店員さんが商品を作った創業者の想いやこだわりなど商品のストーリーについて話してくれることが多いです。」
杉江:「私は、自分へのご褒美に商業施設でお買い物をすることが多く、商品のストーリーを重視して買うことが多いです。例えば、家具を選ぶ時であれば家具のデザインではなく、ストーリーなどその家具に込められた背景を重視します。味のあるヴィンテージ家具を買うこともありますよ。」

ー世の中に多様なモノが溢れており、商品に込められたストーリーなど付加価値の部分を重視していることからも、商業施設ではそれらを活発的に取り入れていった方がよいという意見が出ました。反対にストーリー以外の部分で、どのように商品を買っていますか?
岩井:「私は、商品のストーリーについては全く拘らないタイプです。機能性重視派で、信頼がおける商品であれば、デザインやストーリーなど他の要素はあまり気にしません。子どもがいるため、子連れだと試着室が使えないので、ECで買うことも多いです。」

ー商業施設の店舗はリアルだからこそ、+αの付加価値は必要でありますが、商品自体の価値(機能性)なのか、商品の裏に込められた価値(ストーリー)なのかは意見が分かれますね。他に、商業施設で訴求していくべき部分はありますか。
友永:「都会で暮らしていると、商業施設含め様々な場所に不特定多数の人が集まっているのですが、交流が生まれず、各々が単独で施設を利用するだけであり、ポテンシャルを活かしきれていないと感じます。国民性もありますが、グローバルな時代へ変化しており、偶発的な交流が生まれる場所は面白いと思います。」
松本:「私の中では、商業施設はあくまで買い物をする施設という印象が強く、偶発的な出会いを求めるという感じではないような気がします。」
友永:「いきなり偶発的な交流というとハードルが高いと思いますが、商業施設を屋内型ショッピングモールばかりではなく、商店街の様な路面感を出して店員さんとお客様の自然な会話を発生させるのも一つの交流ではないでしょうか?」
松本:「従来のような屋内型ショッピングモールではなく、街の中に溶け込んでいるタウンセンター(※)のような見え方がいいですよね。」 

※タウンセンター:商業施設を中心に住宅やオフィス、広場などあらゆる目的で利用する複合施設のようなもの

杉江:「今は、そのような施設形態がトレンドかと思います。他にも商業機能が設けられた公園整備も最近増えてきましたよね。偶発的な出会いを求める人は、商業施設ではなく路面に開かれた場所に行くことが多いと考えていて、商業施設に求めることではないと思います。」

新村:「私は、似たような感じの施設が増えている中で商業施設がより個性を持つとよいと思います。例えば、各県の街おこしの意味を込めた商業施設を開発するといったことが面白いのではないでしょうか。ただ、あらゆる地域の商業施設が全て個性的に振り切るということではなく、その地域特性や役割(日常利用、娯楽利用等)などに応じた対応は必要かと思います。その中で、地域住民が街に誇りを持てる商業施設を作ることは、私たちの役目ではないでしょうか。」
友永:「他にも、まだあまり知られていない人気の飲食店が商業施設内に出店することがありますが、行ってみようと思いますか?」
岩井:「路面に出店する本店の方が美味しいし、並ぶことにも抵抗があるため、商業施設では食べないですね。」

ー商業施設に関して新たに訴求していくべき部分については、商業界でも課題です。正解は見いだせない中、そもそも商業施設にテナント(店舗、ブランド)が出店する意味は、何でしょうか?
岩井:「広告効果ではないでしょうか。路面店であれば、アイドルタイム(飲食店の昼営業と夜営業の間の比較的空いている時間、一時店を閉める店舗もあり)があると思いますが、商業施設は営業時間中、お店を閉めることなく営業しており、来客の目に触れる時間が多いと思います。また、施設を利用される多数の方の目に留まるメリットがあると思います。」
松本:「近年、店舗のメディア化という言葉をよく耳にしますが、近所の商業施設も一部そのような使われ方が見受けられます。店舗自体は赤字ですが、広告費として出店しているようです。」
新村:「商業施設に出店しているということが、ブランドの信用度向上にも繋がりますよね。」
友永:「今後の商業施設の大きな役割としては、『場所(商業施設)のメディア化』ということになるのでしょうか。」

最後に

今回は、「今後の商業施設の在り方」についてお届けいたしました。今後商業施設として訴求していくべき部分に関しては、商業界の大きな課題ではあるものの、「場所のメディア化」という考え方は商業施設に限らず、他の施設にも取り入れられていく考え方なのではないかという大きな気づきが得られました。
長編でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

リックプロデュース 広報担当
http://www.ricp.co.jp/



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