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『Because』


サブスクが日常になって
私だけかもしれないけど
アルバム単位で聴き込むことが少なくなった

まだCDをたくさん買っていた頃
斉藤和義のコアなファンでも無いのに
このアルバムだけはめちゃくちゃ聴いて
曲が終わると脳内に次のイントロが流れるくらいには聴いた

1曲目からかっこいい
ジユウニナリタイの声と掛け合うように
斉藤和義が歌うその歌詞がかっこ良すぎる
もう25年以上前の曲なのに

ジユウニナリタイ
彼女と自然に抱き合いながら
ジユウニナリタイ
携帯電話はだから欲しくない

そう歌い

かっこよくなりたい気持ちを放棄せず
生きていくことなど死ぬまでの暇つぶしさ

と言う

名曲である 歌うたいのバラッド も入っているが
良い意味でそれが際立つこと無く他の曲も良い

ジユウニナリタイから始まって
I'm free で終わることからも分かるように
どこか物語性があるように展開していき
それが男と女の関係なのか
自分自身の生き様なのか
優しさと力強さそして弱さが入り混じりつつ
切なくなるような愛おしさや安らぎも表現されている

決断の日
なんかは
誰が聴いても過去の恋愛に思いを馳せるんじゃないかと思う
歌い出しから涙が出そうになる、かもしれない

さよならを言う前に
もう一度だけ思い出してみたんだ
初めてのキスの日を
初めてお前を抱きしめた夜を

こんな風に歌われたらついきゅんときてしまう

このアルバムに限らずだが
斉藤和義の歌詞は世界観が良い
ストレートな表現もあれば
なんてロマンチックなんだろうという歌詞もある
でも鼻につく感じではなく
こんな風に世界を見ているなんて素敵だなと素直に思える

そして斉藤和義はどの曲も
歌詞の無い部分のメロディラインが
最高に素晴らしい
もちろん歌う部分のメロディがあるが故だが
こんなにキャッチーで
胸を締め付けられたり気分を高揚させるメロディラインがあるのか、と思う

一曲ずつ好きなところを書いていきたいくらいだけど
長くなるのでやめておく
うずうずしているのを察して欲しい

音楽を聴くのに
基本的に歌声に安心感というか癒しというか
心が落ち着くので
どちらかと言えばインストよりも歌が入っている方が好き

洋楽は歌詞の意味が分からないけど音の感覚で聴いている
かっこいいと思った曲がかっこいい
歌詞は気になったら調べる程度

邦楽は歌詞も聞くし曲の雰囲気も聴く
言葉の紡ぎ方でその人の感性が分かるのが良い
あと
自分の好みの声とか好きな声って良いよね
確実に精神安定剤になる

大変だった頃はぽっかりと空いてしまったし
今はそんなに新しい音楽を追えていないけど
生活に音楽があるのはどんな音楽でも
良いことだなと思う

でもその音楽とか映画とか
もちろんライブとか演劇とか絵画とか
文化的なものに触れるのは心の癒しなんだろうけど
そこにいくまでの心の成長や余裕が無いと
それは楽しくも美しくも何とも無い

だからどんなものだとしても
音に喜べて文字を楽しめるのって
しあわせなんだなと思う

何だかずいぶん話が逸れてしまったけど
そんな感じ☻

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