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『尾村山』𓆉竜宮&乙姫バルコニー𓆉

その日は朝から天気が良く珍しく風も優しかった
午前中は洗濯をしたり片付けをしたり
庭の紫陽花や鉢植えを観察しつつ
春が来てあっという間に生え広がる草たちを引っこ抜いたり
そんなことをしていたら汗をかいたので
シャワーを浴びた

ちょうど正午

このままだらだらと過ごすのももったいない
午後からでも歩ける所は無いかと探す
わんこルートは完成したからどこか他にあるかな
昼からだし下の子のお迎えの時間もある
(保育園ではありませんJKです)
そんなことを考えながら地図を見ていると
お散歩コース的な小さな山があった
『尾村山』
そこなら1時間ほどで回ってこれそう

決めたら出発

半島の方には低山がたくさんある
車で15〜20分も走ればどこかの山に行けるのがありがたい
尾村山は文化会館の駐車場から登り口があるようで
車の置き場にも困らない

文化会館の横にはパターゴルフ場があって
丘を登りながらいくつかのコースを回れるようになっている
その日もパターを持ったおばあちゃん達がコースを回っていた
なんとも可愛らしいなと横目に見つつ登り始める

何だか懐かしいパターゴルフ⛳️


 

出発

登り始めるとすぐに八重桜がお出迎え

ぽんぽん咲いてる
濃いピンク
淡いピンク

ふりふりの桜はサトザクラといってソメイヨシノよりも後に咲く八重桜
サトザクラにも色の濃いものや淡いものと種類がたくさんあるようで
どちらもかわいい

ほとんど花は終わってしまっていたけれど
ヤマザクラもいくつも見かけたので
もう少し早い時期に来るのも良さそう

バルコニーとは
竜宮に乙姫𓆉
ゆるやかに登る

手書きの案内板はかわいいね


落椿が地面一面に

落ちた姿もまたうつくし


椿って冬の季語かと思ったら春の季語だった
「落椿」一句詠めたらかっこいいのに
などと思いつつ進む


山帰来の雌株


山を歩くと必ずと言っていいほど山帰来を見かける
山帰来は雌雄株で雄株はよく見るけれど
雌株はあまり見なかった
実がなるのはもちろん雌株

ここの山には雌株が多く生えていてかわいい花を咲かせていた
秋に歩きに来たら赤くてまん丸な実がたくさん見られるかもしれない
覚えておこう

もう実がつき始めてるヤマザクラ
木の向こうに見える町並み


しばらくすると展望台が見えた

展望台の所の蝶が見える?


来ました「竜宮バルコニー」

少し傾いた文字が素敵

竜宮バルコニーに相応しく
ひらひらと舞う蝶が2匹
慌てて撮ったけど意外とちゃんと写ってた

アサギマダラかな

いざ展望台へ

きゃー✨
低い山なのに眺望良し!

あぁそうか
竜宮とか乙姫とか付けられてるのは
見下ろしているのが海亀が産卵する砂浜だからか

青のグラデーションが最高
太平洋を望む
見えてる海岸はサーフスポットだよ🌊🏄



動画も載せちゃう

ひと通り眺めを満喫して展望台を後にする
少し歩くと「富士見テラス」の看板
バルコニーとかテラスとかなんだか可愛い
もっと空が澄んでいたら向こうに富士山が見えるらしい

途中の富士見テラス
富士山見えず

テラス?からの眺めも良い

少し登るとまた展望台が見えた
来た!「乙姫バルコニー」
バルコニーの横には乙姫の家もあった

乙姫バルコニー
乙姫の家、なるほど

この乙姫の家がどれだけ素晴らしいかということを後に知ることになる

さて
乙姫バルコニーからの眺めはどうかなー
竜宮バルコニーより少し奥に来たけれど

やっぱり眺望良し!

どこが竜宮バルコニー?
あの山が竜宮バルコニー?

どうにかして自分も入れたくて
何とか自撮り
かっこつけてるわけじゃなくてこんな感じでしか撮れなかった

顔面でか過ぎ


自撮り棒これから持ち歩こうかな(ㅍ_ㅍ)

ここでも散々眺めを楽しんでまた歩く
途中で
「浦島太郎の家→」の看板あり
これを撮らなかったのが悔やまれるけれど
乙姫の家を見たからには浦島太郎の家も見てみるか
の精神でそちらに向かう
なかなかの急坂をくだると東屋あり

木々に囲まれて何も見えない所にある
「浦島太郎の家」

………。

これが浦島太郎の家
美女と豪華な食べ物と美味しい酒を散々楽しみ
宝物に目が眩んだ太郎の家

看板が落ちかけ
どこを見ても木
目の前は森

バルコニーが側にあり
日当たり良し!眺望良し!の乙姫の家との違いがすごい

これで行き止まりだったので来た道を引き返す

階段もボロめ
急だし登るのしんどい


なんだか寂しい気持ちになりつつ帰路につく

見かけた紫の花は何だろうと思って調べる
ムラサキケマン(紫華鬘)か
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)か
どっちも変な名前

葉の形状からジロボウエンゴサクだと思われる

多分ジロボウエンゴサク
山帰来の花は控えめでかわいい

ということで一周回っておしまい!


左に飛び出してる所に浦島太郎の家があった



今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます

自然の中を歩くのは良い
あれこれと考えながら答えは出たり出なかったり
いつの間にか別のことを考えたり
あの花は何だろう
あの実は何だろう
あの囀りは何という鳥だろう

風や匂いや音
今なら鶯や雲雀の囀り
開けた場所から見える景色

息を吸う、吐く
脚を動かす
ただひたすら登ることに集中して
気づいたら何も考えてなかったり


こうやって歩いたところで
何も解決しないのだけれど
素直に楽しいし
いつの間にか心が凪いでいくからありがたい

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