ハワイ旅行の余韻も冷めないうちに、２週間後の３連休にエクアドル第３の都市クエンカへ小旅行した。私は「愛犬とも離れたくないし、家でゆっくりしても良いかな。」と思っていたけど、夫は私の考えを事前に察してか、既に「愛犬と宿泊可ホテル」を確認して提案してきた。落としどころがよくわかっている。

クエンカは標高が高い場所にある。一年程前に行った時、夫はひどい頭痛に苦しんで、あまり楽しめなかった覚えがあるので、今回はしっかり高山病予防の薬を持参した。グアヤキルからクエンカの道中の山を登るにつれて、空気がだんだん薄くなる。同時に飛行機乗っているみたいに、徐々に耳に圧を感じる。今回は、天気にも恵まれ霧もそれほど深くなく、途中で道に迷うというアクシデントはあったものの、アンデス山脈のきれいな空と空気を満喫しながら目的地に到着した。

クエンカは第３の都市なのに、エクアドル最大の商業都市グアヤキルよりもオシャレで美味しいレストランや観光スポットがある。英語を話せる人も多い気がする。今回は、夫の同僚に勧められたレストランで食事をしたり、メルカド（市場）に行ったり、ゆっくりと街中やホテル近くの空気が気持ちいいトレイルを散策したり、前回は夫の体調不良で出来なかったことをした。

最近、赤肉食を減らしている私はレストランでシーフードを食べたんだけど、戻ってきてそれを友達に話したら、「クエンカは山の中にあるから、海の幸じゃなくて、山の幸を食べるべきだったね」と言われた。だけど、シーフードも野菜もとっても甘くて美味しく頂けた。

標高が高いクエンカでは、長袖の服が欠かせない。街の中を歩きながら、「２週間前までは常夏のハワイにいて、半パンで日焼けしていたのに、今、こんな寒いところに居るなんて。」と不思議な気持ちになった。歴史的な建物が残るクエンカには、ハワイのように大きなモールやハイブランドの店はないけれど趣がある。街の至る所に、色鮮やかなエクアドルの民族衣装を着た女性たちが商売をしている。

私の住んでいるグアヤキルは正直、商業都市らしい忙しなさを感じるものの、街を歩いているだけで楽しめるようなアトラクションはない。だから私のように期間限定で数年だけ住む人や、観光客には物足りないかもしれないが、数時間運転すればクエンカのような全く雰囲気の違う街や地元では人気のビーチタウンに行くことが出来る。飛行機なら首都のキトは４５分位、ガラパゴス諸島へも２時間くらいで行ける。

意外かもしれないが、グアヤキルで美味しいチーズを見つけるのは結構難しい。夫はクエンカのチーズ屋さんでチーズを大量買い。そして、ニューヨーク出身アメリカ人の同僚からお勧めされたベーグルを何種類も買って楽しんでいた。

２泊３日のクエンカへの小旅行は、エクアドルの文化も美食も楽しめる、良い旅になった。エクアドル滞在、残り２年を切ってしまったけれど、あと、２，３回はクエンカに行きたいな～。