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エクアドル★赤道直下のお洒落ホテルで震える夫婦

先日、夫の誕生日のお祝いに、グアヤキルから3時間ほど離れたところにある、Dos Chorrerasというホテルに宿泊した。国立公園の中にあり周りには雄大な自然が広がっている。乗馬、ハイキング、カヌー、等々のアクティビティーも豊富。しかも、ホテル施設内どこでもペット可。急に思い立った小旅行だったけど、ペット可なら行きやすい。標高の高い山の中にあるので、ウィンドブレーカーとセーターを一応準備した。その時、ホテル近くの町、クエンカの温度は17度。私の住んでいる市の気温は27度。結構な気温差だけど、「大丈夫だろうな」と気楽に構えていたのだが・・・。

冷たい霧に包まれる

家を出て、1時間半位すると徐々に山に続く坂道を登り始める。最初は、まだ陽が差していて「小春日和」だったけど、徐々に霧が濃くなり、車の中でも寒さを感じる程になった。

写真はまだましなほうで、全然前が見えない状況になることも。霧の中に、いきなり道路わきで草を食べている馬が現れたり、ヒッチハイクをしている女性が立っていたりする。たまに死亡事故があった場所を示す、十字架が道路脇に建てられているのも怖い。視界の悪い、曲がりくねった続く道を、慎重に登る私たちを現地のドライバーたちはビュンビュン追い越していった。こわい・・。ガクガクブルブル((;゚Д゚))

ドス・チョレラスに到着

霧が濃くなったり濃くなったり、1時間ほど繰り返してようやく目的地のドス・チョレラスに着いた。今までの道のりが嘘のように、ホテル周辺の視界はきれいだった。入り口そばの牧草地にはリャマが楽しそうに戯れていた。(´∀`艸)♡ あんまりかわいいので見とれすぎて、写真を撮るのを忘れた。馬もいた。ロビーの近くにはドンキーがいて、駐車場わきの芝生を食べていた。ホテルは古いけれど、趣のあるアンティーク調の落ち着いたインテリアは高級感があった。きっとホテルに滞在しなくても、少し遠出のデートやお食事の場としても人気なのか、冬のおしゃれな服を着た人たちが沢山いる!久しぶりにお洒落できるチャンスだったのに、ジーンズとトレッキングシューズで来た自分が悔やまれる。しかし寒い、17度くらいだと思っていたホテル周辺の気温は7度だった。手がかじかんできた。

部屋は小さめだったけれど、窓からの景色は最高。しかしベッドの側の壁に小さな穴が開いていて、角度によっては部屋の外の廊下が見える。普通のホテルなら、苦情が出るとこなんだろうが、雰囲気にのまれ、「ここならそれもありだ」と思ってしまう。とりあえず、穴は枕でふさいだ。( ̄m ̄〃)

部屋に入ると、夫が「実はさっきから頭が痛い。」とカミングアウトしてきた。どうやら、酸素の薄い緯度の高い場所に来たから体調が悪くなったらしい。夫は普段から体力があるほうで、「気分が悪い」と訴えるのは本当に稀だ。私に「なんで君は平気なんだ。今まで登った山の中で一番高い山はどこだ?」と聞くので「高尾山」とこたえたら、「信じられない!」と言われた。高尾山は標高約600メートル、私たちのいる場所は3460メートルだから、比べ物にならない。私の鈍感力が珍しく役に立った日だった。

でんぷん質たっぷりの食事
少し休んで、夫の気分がよくなった後に行ったホテル内のレストランで、温かいシナモンベースのカネラソというウェルカムドリンクを飲んだ。冷たくなった体に染みる。

注文したのはLlapingachos(チーズと玉ねぎで味付けされた、エクアドルのマッシュポテト), Mote Sucio(蒸されたエクアドルコーン), Locro de papa especial dos chorreras(ポテトスープにアボカドとチーズが添えられたも特別スープ)。σ(´~`*)ムシャムシャ

こちらの人はポテトやパタコーンと呼ばれる食用バナナを使った料理が好きらしい。蒸したコーンは初めて食べたけど、味付けはシンプルすぎモソモソ感があり完食できず。全体的にでんぷん質たっぷりな食事。レストランの窓からは、シカが見えて私の膝に座っていたランボーちゃんは目を真ん丸にして見つめていた。

チョコレート祭り

ホテルの敷地内には「チョコラテリア」というチョコレート専門のカフェがあって、デザートはそちらで。愛犬のランボーちゃんもチョコレートワインを前にパチリ。でも犬はチョコレートもアルコールもダメだからね~。

夫はチョコレートブラウニー。私はチェロスと2種類のチョコレートディップを注文した。エクアドルはカカオの有名な生産地。ここに来るまでゆっくりチョコレートを味わう機会はなかったけれど、色んな種類のチョコレートが食べられてすごく美味しかった。特にチョコレートワイン。美味しかったな~。

しかし、ホテルのペットフレンドリーさには驚く。ウェイターさんやほかの利用客が「かわいい~~」と目を細めて声をかけてくれる。何より、レストランに気兼ねなく入れるのが嬉しい。一度、東京のペットフレンドリーホテルを予約しようとしたら、狂犬病とワクチンの接種証明書の提示、チェックインした後、ホテル指定のペットサロンでグルーミングをすること等々細かい条件があった上に、案内された一泊宿泊料金が5万円を超えたため断念したことがある。この間の米系ホテルもそうだったけど、こちらのホテルはペット連れ宿泊のハードルが低い気がする(沖縄でペット可のホテルに泊まったことはないけれど、あるのかな?)でも、ここでは「ドッグラン」などはない。敷地内は自由に歩き回ってもいいが、牧草地にある金網にはペットも人間も要注意である。なぜなら、牛や馬が逃げたりしないように電流が流れるようになっているから・・・。

翌日は「乗馬もトレッキングもするぞ!」と張り切っていたが、夫の高山病はなかなか治らず、アクティビティーはあきらめた。私も手持ちの服では間に合わないくらい、寒くてガタガタ震えていた。 でも、近くのオサレな町「クエンカ」には行けたので、次回はその事を書きたいと思います。Chao~。

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