【2024/4/22付日経コメント】ガス会社が電力事業を行って儲かるのか?

広島ガス、DXで社員1割を脱炭素事業へ 電力や再エネ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC18D090Y4A410C2000000/

○ガス会社が電力事業を行って儲かるのか?
クリームスキミング、つまり顧客開拓コストと管理コストを抑えられるガス事業の既存顧客の一部に絞り込む。既存顧客であれば派手に広告をしなくとも良いし、更に都市部の顧客に絞れば管理コストも抑制できる。
電力会社は赤字地域を抱えざるを得ないので、都市部であっても価格を一定価格に維持せざるを得ない。
電力に対し競争力のある価格設定にしつつ、顧客あたりのコストを抑制できるので、顧客あたりマージンも確保できる。
大規模に展開する必要性がないので、ゆえに大規模電源も必要なく、低コストで確保できる電力量見合いで顧客開拓も進めていけば良い。
こうした戦略が可能になるのは既存の顧客チャネルが活用でき、且つ新電力のように本業ではないので一気に開拓を進める必要性がないから。
電力会社は高採算の顧客をとられるので収益的に厳しくなっていく。

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