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メディアリテラシーって?

 こんにちは!宮崎県都城市デジタル統括課です。
 今回は、都城市のメディアリテラシー向上事業について3部構成でお話します。…と、その前に第1部では「メディアリテラシーとはなんぞや」というところに触れていきたいと思います。

1. メディアリテラシーとは

 皆さんは、自分がメディアリテラシーをもっていると自信をもって言えるでしょうか?そもそもメディアリテラシーとは、総務省によると「次の3つを構成要素とする、複合的な能力のこと」とされていて、

● メディアを主体的に読み解く能力
● メディアにアクセスし、活用する能力
● メディアを通じコミュニケーションする能力。特に読み手との相互作用的(インタラクティブ)コミュニケーション能力

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/hoso/kyouzai.html

 この3つの能力を挙げています。

 つまり、メディアの情報を与えられるままに受け取るのではなく、自らその真偽を見極め、活用し、発信する時も相手がどう受け取るかを考えて、うまくコミュニケーションする力が必要だということです。

 最近は、学校などでもSNSによるいじめや不適切な投稿により、子供たちの成育や社会に悪影響を与えることが問題視されていて、授業の一環として「メディアリテラシー」や「情報モラル」について取り扱う学校も増えています。このように、現代の子供たちは学校でメディアリテラシーの重要性を学ぶ機会が増えてきていますが、我々大人はどうでしょうか?

2. メディアリテラシーが必要な理由

 ネットやSNSを利用する時、多くの人は無意識の内にメディアリテラシーをもって情報のやりとりを行っていると思います。

 しかしネットやSNSは膨大な情報で溢れていて、日々私たちがアクセスできる情報量が増えるとともに、偽情報・誤情報の量も増加しています。それに加えて”アルゴリズム”によって、私たちが選好するであろう情報を、個人ごとに「おすすめ」として表示させる技術も影響し、私たちは必ずしも、平等に正しい情報を目にしているとは言えなくなってきているのです。

 何気なく見ている情報が自分の意志とは関係なく、興味・関心のある情報ばかりになり、他の人が触れている情報を無意識に遠ざけてしまっていたら…。だんだんと自分が心地よいと思う情報ばかりに囲まれて、得られる情報が偏ってしまうかもしれません。

 また特に、災害が起きたり、新型コロナウイルスのような感染症が流行したりするときは、偽情報や誤情報が蔓延しやすいと言われています。

 新年早々日本中を震撼させた「令和6年能登半島地震」においても、建物の倒壊などにより、SNSを使って救助を要請する投稿が相次ぐ中、虚偽の投稿も確認されています。救助活動や支援の妨げとなって人命にも影響する恐れがあり、絶対に許されない行為です。東日本大震災の時の津波映像を使って今回の津波状況だというものや、赤の他人の住所と無関係の画像を使って救助を呼びかけるもの、被災者を装って募金を呼びかけるものなど、内容は様々です。

 そんなときにもし、自分や家族に影響を与えるような情報を目にし、それが誤情報であるにも関わらず気づくことができなかったら…。トラブルの大小に関わらず、自分自身や家族を守るためにも、情報を正しく見極める力、メディアリテラシーが必要になってくるのです。

 「じゃあ、実際にメディアリテラシーを身につけるために、都城市ではどんな取り組みをしているの?」というところについて、次回の第2部でお話していきます。

 次回の投稿をお楽しみに!

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