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#2 起業計画の甘さ

こんにちは、杉山です。

起業する時は、成功するイメージしかありません。当然ですね。失敗するために、起業する人なんていません。私も起業する時は、明るい未来を夢見ていました。


甘い資金繰り計画

起業前から、資金繰り表を作成してたのですが、売れ上げが右肩上がりの状態で作っていました。年々利益が積み上がっていくイメージです。会社ってどんだけ儲かるんやー!
今思えば、スタート時点から甘い資金繰り計画を作っていました。

売り上げが、常に右肩上がりなんてことは、ほぼありません。

とくに、起業当初は、お客様が0人の状態からスタートです。お客様を獲得できなければ、売り上げは、0円という事です。

私が起業したジャンルは、対企業様向けのBtoBビジネスでしたので、取引をしてもらえなければ、それで終わりです。

私がおすすめする独立時の資金繰り表作成方法は、売り上げを6ヶ月間は0円にすることです。固定費は、給与や経費などの支出は入れます。売り上げの入金は、6ヶ月後が最初です。
すると、6ヶ月間でどれくらいの資金が必要かがよくわかります。
一人で起業しても、おそらく数百万は必要になります。この金額を自己資金で賄えると、起業は成功すると思います。

資金負担を減らす起業方法

私の場合は、手持ち資金も150万円しかない状態で起業したため、売り上げを起業した当月から上げる必要がありました。そうしなければ、生活が行き詰まってしまいます。

そこで、起業時にとったのが、営業代行というやり方でした。お客様と直接取引を行うのではなく、売り手と買い手の間に入り、売買が成立すると、手数料をいただく方法です。

起業前に勤めていた会社へ相談し、利益を折半することで合意しました。利益折半は、かなりきつい条件でしたが、メリットを考えると致し方なく。

メリットとは、資金繰りの負担が無くなることです。利益分を請求して受け取るだけでしたので、仕入の支払いは負担せずに済みました。

起業で難しいのは、資金繰りです。銀行からの借り入れは、独立してすぐはは信用がないため、簡単には融資を受けることができません。資金調達でおすすめは、日本政策金融公庫の創業融資制度です。窓口は、地域の商工会議所になりますので、起業をお考えの際は、お問合せてみてください。

当時、よく言われたのが、決算書を2期分用意して欲しいと言われたことを記憶しています。補助金の申請でも決算書2期分は必要になります。とにかく、2年間は、スムーズに借り入れや補助金を活用できません。ただ、自己資金が多い場合は、融資の条件も変わってくると思います。

やはり、独立起業するには、ある程度の自己資金を持っておく必要があります。

営業代行をやめる決断

起業から半年後に、リーマンショックが起き、売り上げが激減しました。営業代行で利益を得る計画が、注文がもらえないため、成り立たない事態に。

このままでは、生活もできなくなると思い、利益を増やすために、自分で取引先を開拓し、利益を増やす方へとシフトしました。本来は、起業時からそうしなければいけなかったんです。でなければ、独立してもサラリーマンと同じ状態です。とにかく起業時にお金がなく、資金繰りができる状態ではなかったので、今思えば、無計画すぎて起業をかなり甘く考えていました。

資金繰りに苦しむ日々

私の場合、機械商社として独立しましたので、資金がかなり必要だということは分かっていたのですが、いざ起業すると、必要資金の金額が想定をはるかに超えていました。工場の生産設備でしたので、下手すれば数千万のお金を立て替えなければいけません。起業当初は、取引先の支払い条件も厳しく、前金での支払いなどもありました。販売代金の回収は、早くても翌月末、60日近く現金を立て替える必要があります。ながいときは、半年近く入金待ちなどもあり、資金繰りには、本当に苦労しました。

さらに、資金に余裕がないため、売り上げを上げれば上げるほど、資金繰りが苦しくなる状態でした。この状態を続けていると、いわゆる黒字倒産という事態でした。

そのため、売上を制限し手持ち資金で賄えるだけの範囲で、商売を続けました。売上を上げれないので、当然、利益も少なくなります。まさに負のスパイラルです。

それでも、起業1年目の営業代行よりも利益は、若干増えてはいたので、やりがいを感じるようになりました。

最後に

何ども言いますが、自己資金だけはしっかりと貯めて、独立されることをお勧めします。もしくは、資金繰りが必要ない、前金の商売を考えるかです。ビジネスは、アイデアですからね。

今回は、ここまで。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。





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