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セブ留学で会った台湾女子達

フィリピンに来てから3回目くらいの週末、俺はムンの兄貴と離島ツアーに行った。

学校の掲示板には週末に行われるイベントの情報がちょくちょく貼り出され、希望者はスタッフに言うとツアー会社に取り次いでくれるって流れ。ムンの兄貴は仲間と参加するついでに俺も誘ってくれたっていう。

ツアーに参加した学生は15人。そのうち台湾女子5人組。台湾男子1人。で韓国のおっつぁんグループはムンの兄貴を含めて5人くらい。日本人グループが俺含めて4人。俺は久々に日本人と会話できて嬉しかった。日本人は男女2対2でみんな良いやつだった。女子はやたら可愛くてテンションが上がった。一人が大学生で一人は社会人。

てか、留学先の日本人は6割くらいは大学生だった。4割が30代くらい。俺と同じ様な感じ。10年近く働いて、仕事辞めて自己啓発的な感じで来るっつぅ。

で、ツアーに参加したもう一人の男は5個下くらいだったかな。上下関係厳しい体育会系のやつで俺にも敬語使ってくれた。すごく良いやつだった。あとマッチョですごく頼りになった。てか留学先で出会ったやつみんな良いやつだった。

ツアーで衝撃的だった事は色々ある。ホント色々ある。

ツアーの途中で海の真ん中で泳ぎましょう的なプログラムがあった。サンゴが綺麗だっつんで。みんな浮き輪とシュノーケルつけて。台湾女子は防水のカバーつけてキャッキャ言いながらスマホで写真撮りまくってた。が、その内の一人がスマホを海に落とした。海の深さは5mくらいだからどこに落ちたかは分かるんだが、台湾女子は泳げなかった。と、そこに船が通りかかった。ツアーの船とは別の。で、それに乗ってる奴が潜ってスマホを拾ってくれたわけだ。台湾女子はそいつからスマホを受け取ろうとしたんだが、受け取る際に日本円に換算して1万寄越せと言い出した。スマホカバーに挟んであったお札が目に入ったらしい。海のヤンキー、海賊のカツアゲだわな。台湾女子は泣く泣く金を渡した。

泳ぐ時間が一通り終わって、船に上がってから俺はその一部始終を聞いた。俺は泳ぎが得意だから呼んでくれればすぐに行ったんだけど、少し遠くにいたから声が届かなかったって言ってた。台湾女子とは仲良くなってたし、気の毒だった。あと頭に来た。

で、船にしばらく乗ってると離島に着いた。なんつぅ島だったか覚えてねぇけど。その頃には気を取り直してみんなツアーを楽しんでた。離島には綺麗な海岸があるっつんで、歩いた。途中、村を通りかかった。で、そこの雰囲気が独特。なんつったらいいんだ、アレ。綺麗ではない。とはいえ、汚いっていうのも違う。サバイバルな、野生的な、自然的な、、、なんか、学校の裏とかにある駐輪場に壁くっつけたみてぇな家がズラーっとある感じ。で、家と家の間は人一人歩けるくらいの道の間隔くらいしかねぇっつぅ。ビルなんてもちろんない。もはや車とかチャリなんて文化はねぇって感じ。でも自然に囲まれてるから汚くない。服装は藁で作った、ザ・部族な感じじゃなくてヨレヨレの洋服。村の真ん中を歩いてったんだけど、村人はツアーの外国人に慣れてるっぽくて俺らには目もくれず生活してた。あそこは一人じゃこわくて絶対歩けない。俺らの部外者感が凄かった。フィリピンは島によって文化が様々だったと思う。様々過ぎて「フィリピンの文化」ってんで一括りに出来ないと思った。

村を抜けるとなんか綺麗な海岸に着いた。綺麗な白い砂浜で膝丈くらいの浅瀬がずっと続くエメラルドな海。空は青くていい天気。波音も心地良いし。暑過ぎず、海風も気持ち良い。気分よかった。俺は海パンにTシャツでうろついてたから浜から少し遠くまで歩いた。地球ってデカいな、と思った。日本遠い。ましてやおれの住んでる県、市、町、と考えた。世界は広いってやつか。あとあれだ、他の観光客にビキニのねーちゃんがいたのを見てムンの兄貴が「あの子かわいいな」ってんで話しかけてきたんだ。で、俺が「あーゆーの見るの本当に良いよな、ビタミンとるより健康になれそうだ」って言ったらウケてた。ムンの兄貴は「お前のユーモアが好きだよ」と言ってくれた。

ツアーは一泊したんだけど、夜更かししてる野郎どもだけで喫煙所で話したの面白かったなぁー。6人くらい。台湾、韓国、日本(俺)の3つの違う国籍の奴らがいるグループでの会話っていう。国同士の討論。俺はその場では日本代表。議題はツアーに参加してる女性陣で一番可愛い子は誰だ?ていう内容。満場一致で日本の女子大生だった。一緒に寝る事を想像してしまうとか言ってた奴もいた。国籍問わずホント男って屑で最高だと思った。下ネタは国境を超えた。

あとあろう事か部屋のシャワーが出ないしトイレが流れなかった。しかも海に入るアクティビティ(超寒い)and豪雨で濡れたあと。これに台湾女子達が何やらブチギレてた。部屋の外まで愚痴がガンガン聞こえてきた。台湾の男子は一人参加だった。だから、彼だけが女子達の愚痴の意味が理解出来て滅入ってた。なんて言ってるの?と聞いたらとても悪い事だって言ってた。女子は怒ると怖いってのは韓国も一緒だってムンの兄貴が言ってて、どうやらこれも世界共通っぽくて笑えた。ムンの兄貴は兵役に行っても「そんなの義務なんだから当たり前でしょ?」て彼女に言われたのがショックだったと言ってた。あと兵役はブーツだから水虫になるって言ってた。

みんなで写真を撮った。それぞれの国の写真を撮るときの掛け声が違って面白かった。「ハイ、チーズ」が日本。韓国は「ハナトゥーセ」。台湾は忘れた。なんだっけな。イーアルサンだったっけな。

台湾女子達は面白かった。俺に「オアスーヴェンタイ」って言ってくれって頼まれたから俺は元気よく言った。したら爆笑された。「私は変態です」て意味だったらしい。「ニースーヴェンタイ」が「あなたは変態です」て意味だった。これも言ったら笑ってた。面白いから俺はボイスメモで正しい発音をしてくれと頼んだ。したら笑いながら俺のスマホに声を録音してくれた。あと、海見た時に俺は遊びで「こーれーはーいいーね〜」ってワンピースの黄猿の真似して言ったらツボっててもう一回言ってくれと言われた。発音を教えてくれと言われたから、台湾女子達に黄猿のモノマネの仕方を指導した。みんな上手だった。

あと島を移動する時にランドクルーザーみたいなの乗ったらんだが、隣が台湾女子の内の一人だった。学食の朝飯好き?て聞いたら笑いながらdisgusting(クソまずい)って言ってた。爆笑した。disgustingを単語帳じゃなくてリアルな生活で使えたのが嬉しかった。とにかく聞き取りたい事と伝えたい事のために頭使って英語を使う経験が、楽しかった。で、台湾女子から留学マジックはあったか?と聞かれた。留学きて好きな子出来た?て意味で。で、俺は調子にのって「君に会えた事だよw」と笑って答えた。「何それ〜w」とはならず、ドン引きされた。国籍問わず、女子をひかせるセンスが俺にはあるっぽい。で、彼女は自分のパートナーの写真を見せてやるってんでスマホを見せてくれた。綺麗な女の子が写ってた。レズビアンだった。俺はこれも新鮮な経験だった。確かにボーイッシュだとは思ってたが。あと何故か俺はなんの違和感もなく「おー綺麗だねー」と言った。もはやそれくらいの事では驚かなくなってた。で、お前は国にパートナーはいるのか?って聞かれたからいないって言った。山もなけりゃ谷もねぇ俺の恋愛事情。あとその子は昔、オーストラリアにも何年か留学行ってたらしかった。世界の中心で愛を叫ぶに影響されたんだとか。俺は平井堅を歌ってあげた。「あーそれそれ」って言われた。

台湾女子達はホント親日だったと思う。あとなんだっけな、、、まったく覚えてないけど日本の好きなものを色々話してくれた。アニメとかドラマだっけな。あれだ、「君の名は」が好きだって言ってた。で、お前は台湾の好きな文化はあるかって聞かれたからすごく困った。マンゴーのかき氷と千と千尋の舞台になった所って言ったんだけどピンと来てなかった。てか俺の英語力か向こうの英語力が足りなかった。タピオカって答えときゃ正解だったなぁ〜悔やまれる。

あとちょっとインテリっぽい台湾女子と英語の勉強についても話した。台湾人が英語を学びやすいのはSVO構造が一緒だからって言ってた。subject、object、verb、compliment、とか文法用語を暗記しといて良かった。あとその台湾女子のおばあちゃんは親日で少し日本語話せるって言ってた。俺はなんか嬉しかった。俺も台湾は地震の時、すごく支援してくれたってニュース知って凄く台湾の人は優しいと感じたよって言っといた。この前、台湾ででかい地震あったから心配だなぁ。彼女達を思い出して募金した。

台湾女子達の国民性的なのを感じた出来事があった。船の中、ガイドが点呼をした。日本人何人いるか?韓国人何人いるか?的な雑な確認の仕方だったんだけど、中国人いるか?て言った時、彼女達は怒ってた。チャイニーズと呼ぶな。私たちはタイワニーズだって言ってた。俺にしてみれば台湾は台湾だろうと思う。寧ろ中国と一緒って考える方が違和感って思ってた。台湾ナンバーワン!日本イチバーン!って言ってた。イチバーンってホーガンかって思ったけど多分滑るからやめといた。

ツアーの話はまだまだあるからまた別に書く。

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