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インフルエンザとB型。

こんにちは。さいたまで社会保険労務士をしているさかたです。
先週はインフルエンザで臥せっておりました。。。ちなみにB型でした。
皆さんもお気を付けください。

その間に書いた記事が掲載された雑誌が刊行されていたみたいです。

労務事情24年3月5日号

労務事情さんは、実に10年ぶりの寄稿になりました。全2回なので次号にも載ります。よろしくお願いいたします。

偉そうで恐縮ですが「視点」というコーナーで障害年金について書かせていただいております。

B型をやっていて思うこと

インフルエンザではないですが、私は社会保険労務士であるのと同時に、埼玉県上尾市と川越市で就労継続支援B型事業所を運営しています。

元々、障害年金を受給している方が、再度社会保険を支える側に回って欲しい、という思いがあってB型を始めたので、できれば就職してほしいという思いがあります。

B型からの就職というのは、やはり簡単ではない現実があるのですが、今年はなんとか就職&定着者を出すことができました。

B型をご存じない方のために少し書くと、B型というくらいなのでA型もあります。
A型は「就労継続支援A型」という障害福祉サービスで、サービスの利用者は利用者でありながら、事業所と雇用契約を結んで就労します。雇用契約がある労働者になるので、基本的に最低賃金法によって守られ、賃金が支払われます。
一方で、B型はサービスの利用者とは雇用契約を結ばず、いわゆる「作業」を提供して「工賃」を支払います。工賃は賃金ではないので、最低賃金は適用されません。

ならばA型の方が良いじゃん、となるのですが、当然、収入という面ではそうです。雇用契約を結んだ就労であり、仕事なのですからB型より良いです。
しかし、仕事である以上は責任が伴い、求められるものも高くなるのが自然です。それに応えられるようであればA型の方が良いですし、障がい者雇用で就労した方が良いです。それができないからB型を選択するわけなので。。。

たとえばB型は能力によって工賃に差をつけてはいけないことになっています。仕事ではないからです。ただ現実に能力差はあるので、作業内容や成果量によって差をつけることは可能、とされています。
支援の場であるので、作業していたとしても体調が悪くなれば横になったりもできます。B型はそのための静養室を作らなくてはいけませんし、支援のスタッフも一定の人員を確保して配置する必要があります。
いずれにしても一般社会における「就労」とは明らかに異なります。

・・・という背景があってのB型なので、B型からの就労というのは簡単な話ではないわけですが、それでもやはり就職者を出したいのです。
来年はもう少し人数を輩出したいと思っています。

作業や工賃という観点だと、ウチの特色はPC作業にあるのですが、ともすれば軽作業に流れがちです。

工賃はPC作業の方がずっと高いのですが「工賃低くても軽作業が好き!」「軽作業やりたい!」という利用者さんも多いので、どうしたら良いか常に思案しています。
少しでも良い工賃を払いたいという思いと、この軽作業をいくらやっても工賃は上がりようない(くらい単価が安い)んだよな・・・という現実の狭間にいる感じです。

工賃払いたいっていうのは事業所側の都合なのかな、とか、良い工賃が欲しいって感じてもらえるようにするのが支援なのかな、とかいろいろ考えさせられますね。

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