廣瀬求

『ペンは剣より強し』で頑張ります!

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最近の記事

【エッセイ】揺れる想い

とんねるずの石橋貴明があるトーク番組で「オレ、尾崎豊と飲んだことあるんだよ!」と自慢してた 六本木のバーで飲んでた時に、ひとりで来ていた尾崎と一緒になり、同じ西武池袋線の沿線で育った者同士で、あのデパートの屋上の遊園地で小さい頃に遊んだとか幼少時代の話で盛り上がったらしい 今は亡き伝説の人物と同じ時間を共有した逸話 実は僕にもある どうしよっかなー♪ 話そうかなー♪ 墓場まで持って行こうと思ってたけど、酔いに任せて話しちゃおー(実は聞いてほしい!笑) 小学校の頃、

    • 【エッセイ】ヒーロー不在の国

      GW10連休5日目にして、初めて家の用事のない休日がやってきた 今日は自分のためだけに時間を使うぞと朝からショッピングに出かけた お目当ては普段着で着る上下のジャージ 母校のスポ少の臨時コーチをやっていた時に練習のために着ていたジャージの機能性と心地良さに、それ以来、惚れ込んでしまい、今ではもっぱら、飲みに行ったりする時以外は、普段、ジャージで町中をウロウロ過ごすようになってしまった もう10年近く着ていた愛用のジャージはゴムが伸び、色もあせてしまったから、そろそろ休

      • 【エッセイ】豚に真珠

        ゴールデンウィーク3日目 最大のイベントは藤井フミヤのあきた芸術劇場ミルハスでのコンサートだが、それと肩を並べるぐらい.. .もしくはそれ以上のイベントが母の誕生日だ 夕飯を食べ終え、胃を落ち着かせるために横になってたら(食べてからすぐ寝ると牛になるとは言うが胃にはとっても優しい行動らしい)、郵便配達が「ヒロセさーん」と庭先から声をかけた 東京の兄から母の誕生日に届いた恐竜の鉢に入ったサボテン そのタイミングで僕も前から用意していた品物を押し入れから出してきた 今年

        • 【エッセイ】おかえり

          「GW、どっか行くの?」 興味もないのに話が途切れるのも居心地が悪いから、とりあえず聞いてみる 「ディズニーランドに行く!」 「海外旅行に行く!」 こんな、人の多い時期に何ひとつ、羨ましくない 逆に可哀想だなとさえ思ってしまう だけど 「バーベキューする」 それなら、心底、羨ましい! リア充=バーベキュー 僕の中には、そんな定説が今もなお、南極の硬い氷みたいに凍りついている(近所でバーベキューをやってる匂いを嗅ぎつけると何回か、その前をわざわざ通る) 「何

        【エッセイ】揺れる想い

          【エッセイ】記憶の中の感覚

          今朝、仕事に行こうと玄関のドアを開け、風除室から出ようとした所で、バランスが崩れて転んだ ちょっと足をくじいてしまったが、急がなければならないから、痛みをこらえて、すぐに車に乗り、会社に向かった 転んだ原因は風除室の出入り口に敷いたあったブロック 年老いた愛犬が出入りしやすいように、段差を軽減するための措置を家の人が昨晩、思いついて置いたものらしい 人間の感覚とは馬鹿にならないものだ たった数10cmでも、毎日、踏み越えてゆくものがその厚さを変えただけで、バランス感

          【エッセイ】記憶の中の感覚

          【エッセイ】ニューヨークの幻

          出て行った父親が洋画『ゴースト〜ニューヨークの幻〜』のビデオテープを僕宛に送ってきた 小学校6年生の頃だった 洋画など観たことのないジャッキー・チェンとドラゴンボールに夢中の離れて暮らす息子に、何の意味を持ってそのビデオテープを送ってきたのか、解らなかったが、初めて字幕で観た洋画だった そして、中学生になった僕に父親が「夏休みにアメリカに一緒に行こう」と言った 夏休みと冬休み、2度連れていってもらった だけど、決して父親はお金があったわけじゃなく、家を出て行ってから

          【エッセイ】ニューヨークの幻

          【エッセイ】桜舞うたびに

          先週末から、愛犬とび丸が歩けなくなった もう16歳… 人間の歳で言えば90歳に迫ろうとしている 会社も休んで母と付きっきりで病院を回ったが、出来る治療は、もうすべてほどこした 今朝、早く、病院に行く前に回り道して、母と3人で(2人と1匹)近所の桜公園で初めてお花見した 来年の桜は、もう3人で見れないかも知れない 桜がこの場所で舞うたびに 何年たっても今日の日の事を思い出すだろう 人生は、はかない だけど、人生は愛しい… サクラ色のあなたを忘れない ずっと、ずっと

          【エッセイ】桜舞うたびに

          【エッセイ】世直しスーパーマン

          毎週末、ご愛用のラーメン屋のアプリの御意見BOXに思いの丈を綴ってやった 去年あたりから、そのラーメン屋に上として入ってきた現場の仕切り役的な人の周りの従業員に対する態度についてだ キツイ言い方の叱責を従業員に浴びせ、とにかく注意の仕方が乱雑で、使われている人たちが可哀想に見えてしまう それはお客さんの前でも関係なく、せっかく美味しいラーメンが運ばれて来ても、その対応が目に余って、楽しい気分が萎えていく 僕にも同じような経験があったからだ 東京へ居た頃、新橋のSL広

          【エッセイ】世直しスーパーマン

          【エッセイ】3年B組

          “3B男子には気を付けろ” 世の中にはこんな恋の鉄則の言葉がある 河原で大勢の生徒たちを引き連れた武田鉄矢の話ではない 3Bとは3つのB BIYOSHI(美容師)の頭文字のB BARTENDER(バーテンダー)の頭文字のB BANDMAN(バンドマン)の頭文字のB 要するにそのカテゴリーに属してる男は、女のコには不自由しないから近寄るなと言う意味らしい 高校の学園祭バンドを組んでた陸上部のエースに 「何で陸上部、辞めた?」と問いただすと 「バンドやってた方がモテ

          【エッセイ】3年B組

          【詩】ハル

          「こんなに私を泣かせた人は最初で最後だから」 フラレた方は僕なのに、泣きながら笑っていた君だった あの日、キャッチボールした場所で 満開の桜を見ていたら、今さらになって気付いたことがあった 変わるしかなかった君と 変われなかった僕 恋のキラメキが愛の十字路の手前で 見知らぬ強引な力からクラッシュされた 君は何も言ってくれなかった それに僕は気付いてやれなかった ただ嫌われたんだ そう思っていた 長い長い冬を超えて深い雪が解け 顔を出した本当のサヨナラの理由(わけ

          【詩】ハル

          【エッセイ】嫌いな言葉

          “努力”って、言葉が昔から嫌いだった 「努力しろ」「努力しろ」「努力しろ」 努力しなきゃイケないと気負う時点で、その事柄には向いていないんだ 努力とは、昔から若者を支配や統制に閉じ込めるための都合のいい言葉に聞こえてならなかった ましてや好きでやってる物事を強要するものでもない 100ページ、100章のエッセイ集が今日で4冊目を突破 これを自分が努力で書いたとは1ミリも思えない 気付いたら、どんどん溜まってく、灰皿に溢れた吸い殻のように… 1冊にかかった経費を

          【エッセイ】嫌いな言葉

          【エッセイ】時の旅路

          毎晩、晩酌を欠かさないという人と出会うと必ず尋ねる質問がある 「お酒飲みながら、何してますか?」 みんなの答えは、ほぼ一緒 「YouTube、見てる」 僕の家にはパソコンがない Wi-Fiもない おまけに衛星放送もない 先週、飲んだ同級生に部屋を真っ暗にして、お酒を飲みながら尾崎豊を聴いてると話したら 「病んでるな…」と言われた…(T_T) 僕にとって音楽に映像は必要ない っていうか音楽によって生み出される自分のイマジネーションを他者から勝手に決められたくない

          【エッセイ】時の旅路

          【エッセイ】あの頃の僕

          高校の最寄り駅を降りて、自転車を漕いで最初の信号で止まると、いつも十字路の斜め向かいに止まる少女がいた オシャレな自転車に乗って、いつも茶色いショートカットの前髪を直しながら信号を待つ少し不良っぽい女のコ 制服のネクタイの色から、ひとつ学年が上の他校の進学校のコだということは解ってたから、僕にとっては遠い存在だったけれど、いつも彼女と向かい合う交差点をどこか待ち望みながら、僕は毎朝の登校を過ごしてた ある日、歳がひとつ上の同級生に合コンに誘われた 僕は乗り気ではなかっ

          【エッセイ】あの頃の僕

          【エッセイ】老後の楽しみ

          夜からの友人との飲み会までに、かなりの時間があった 昼で用事を済ませてしまい、家でゴロゴロしていたけど、せっかくのお天気日和 ヒゲを剃って、着ていく服が決まったら、もう家から出たくなってしまった 飲み会開始の4時間前にたどり着いた秋田駅前 やっぱりこの時期は千秋公園のお花見 色んな国々から来たであろう外国人の姿も多かった ちょうど園内の神社で結婚式がやっていて 桜と竿燈(かんとう)とお囃子と白無垢 「いい日に結婚式やってるなぁ」と野次馬の誰かが口にした かなり得したモ

          【エッセイ】老後の楽しみ

          【エッセイ】クラスメイト

          ある春の日、今は関東に住んでる小学校のクラスメイトと、ゆっくり平日の昼に電話で話そうと言うことになった 僕は会社をずる休みして、保温タンブラーにホットコーヒーを詰めて、電話すると約束していた時間に合わせて、家で母に聞かれるのが嫌だから、通っていた小学校の駐車場に向かった そして、その駐車場から見えるお互いが通っていた小学校の校舎を眺めながら、彼女と電話でとめどない会話のやり取りを楽しんでた 「風の音、聴こえる…今、どこで電話してるの?」 「小学校の駐車場」 (笑)

          【エッセイ】クラスメイト

          【エッセイ】ご期待下さい

          「ここに住む事になると思うので…」 内覧を終えて不動産屋と別れ、近所の向かいの人と世間話をする母のその一言を僕は聞き逃さなかった いくら僕が気に入って僕の名義で買う中古住宅とは言えども、やはり、いつも家に居て、家の事を守り続ける女の人の評価は必須条件 価格が安かった分、古いからある程度の手直しは必要にはなるけれど、その合格通知の一言に僕の未来は一気に走り出した 引っ越しはトヨタレンタリースで引っ越し用の箱トラックを借りようかな 床の間に愛用のアコースティックギターと

          【エッセイ】ご期待下さい